『複製された男』。
映し出された都会の風景、空気感が違うな(霞がかかったような大気で、ちょっと寒々しい)と思ったら、
舞台はアメリカではなくカナダのトロントだった。
その空気感、この映画には図らずも合っていたような気がした。
原題:『ENEMY』(90分)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:ジョゼ・サラマーゴ
脚本:ハビエル・グヨン
音楽:ダニー・ベンジー
出演:ジェイク・ギレンホール
メラニー・ロラン サラ・ガドン
平凡な大学講師のアダムがある日、同僚に勧められた映画の中に“自分にそっくりな男”を
見つけたことから始まる不条理ミステリーです。
ドッペルゲンガーってご存じだろうか。自分の姿を第三者が違うところで見たり、
自分で自分そっくりな人を見る現象のことをいうらしい。
この映画の主人公にもまさにその現象が起きる。しかも、そっくりさんを目撃するだけでなく、相手と接触までしてしまう。
パラレルワールドの時空が何かの拍子でくっついて、別の世界の自分と出会ってしまうような感じかな。
皮肉なのは、外見も中身も同じだからか、そっくりさんは自分以上でも以下でもないというところ。
そっくりさんは講師をしているアランと違って俳優をしているのだけれど、決して才能あふれるスターじゃない。
うだつの上がらない自分と同じく、目立たない三流の脇役俳優なのだ。
しかも、性癖や女性の好みも同じだから、つき合っているのはどちらも金髪でスレンダーな女性だ。
僕らって案外自分のことは知っているようで知らないものだ。
また、知らないからこそ呑気に生きていられるのかもしれない。
だけど、この映画の主人公は自分と瓜二つの男と出会うことで、知らなくていいことまで知るはめになる。
それがどんなに苦痛か。それをこの映画は教えてくれる。
だから原題が『Enemy(敵)』なのかな。
原作の作者は、ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴ。
だからか知らないけれど、うわべの理屈でお話を理解しようとすると???マークがいっぱいついてしまう
作品ではありました。
ある映画ファンが似ている洋画ポスターを選り分けてみたら、
女性の脚の間から覗く構図のやつがこんなにあったそうな(これでもその一部)。
デザイナーがこの構図を使いたがるってことは、それだけ女性の美脚は人の目を釘付けにする力があるってことなんだろうね。
ざっと眺めてみても、ポスターにこの構図を使っている映画は、アクション系かコメディ系が多い感じがする。
それで思い出したのが、007シリーズの1つ、『ユア・アイズ・オンリー』(1981)。
いかにもアクション+お色気で売っていた007シリーズらしいポスターだよね。
こちらは、ある人に教えてもらって、
そういえばこのタイプのポスターだったと思い出した作品、『キンキー・ブーツ』(2005)。
英国製のハートフルコメディ。ドラッグクイーンが履くド派手なブーツがうまくポスターにあしらわれてる。
こうした、人の心をとらえて離さない逆V字の美脚の原点といったら、
やっぱりマリリン・モンローの『七年目の浮気』のあの名シーンでありましょうか。
そういえば、2、3年前、シカゴにその巨大なオブジェが展示されて話題になったことがあったっけ。
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:マツクス・ボレンスタイン他
音楽:アレクサンドル・デスプラ
主演:アーロン・テイラー・ジョンソン
渡辺謙
米国版の新作「ゴジラ」を観に行って、
広島に原爆が投下されたのが午前8時15分だったことを
教えてもらった。
そういえば、ゴジラって核廃絶のシンボルでもあったんだな。
本家「ゴジラ」のリブート作として、それなりに頑張ってはいたと思う。
でも、睡眠が足りていなかったのか、途中で何度か意識が遠のきそうになったし、
約2時間とは思えないほど長く感じた。
ラストを除けば、終始苦悶の表情を浮かべていた渡辺謙を見飽きたせいだろうか。
ちゃんとオチもついてるしね(*≧∀≦*)
最近公開されたばかりの「ゼログラビティ」と1980年代初頭の映画「スーパーマン」を合体させた面白動画です。
僕ら世代のスーパーマンといえばこの人、クリストファー・リーヴ。
亡くなってもう10年も経つんだな。