映画の心理プロファイル

藤山直美さんの喜劇鑑賞

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友人に誘ってもらって、新橋演舞場で藤山直美のお芝居『藤山寛美 歿後二十年 六月喜劇特別公演』を観てきた。

若い方のために書いておくと、藤山寛美というのは藤山直美のお父さんで、
アホの丁稚役で一世を風靡した昭和の爆笑王のひとり。
今もご存命なら今年81才なのだそうな。
61才という若さで亡くなったんだね、寛美さん。

藤山直美さんのことは、顔がお父さんに生き写しであることや、ドラマや映画(『顔』)で演技力のある人であることは知っていたけれど、ナマで、しかもお父さんの芸を継承した演技を見るのは初めてのこと。
それだけに期待も大だった。

夜の部を観劇したのだけれど、
やっていたのは、「大人の童話」と「丁稚の縁結び」の短編2題。どちらも父である寛美さんが得意としていた出し物らしい(昼の部は別の演目になる)。

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「大人の童話」は、喜劇というよりペーソス重視の人情話だった。
実質の主役は入り婿役の西郷輝彦で、
その女房で居酒屋の女将役の直美さんはぐっと抑えた演技で脇に徹していた感じ。
後で友人に聞いたら、お父さんの時代は西郷さんの役を寛美さんがやったいたのだそう。
なるほど直美さんが抑えた演技をしていたのは、元々が脇の役だったからなんだね。
寛美さんの役をあてられた西郷さん、頑張ってはいたけれど、堂々とした演技が得意そうな西郷さんに寛美さんの味が出せるわけもなく、また、直美さんの演技を楽しみにしていたこっちとしては、ちょっと肩すかしを食らった感じのお芝居だった。

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その分、「丁稚の縁結び」のほうは寛美喜劇の真骨頂を存分に楽しめた。
役からして、お父さんが得意としていた丁稚役だもの。直美さんも乗りに乗って、お父さん譲りのアドリブ芸を披露してくれた。
お話は、こまっしゃくれた小僧(丁稚)が、慕いあう若い2人の仲を取り持つテンポのいいお芝居で、まさに直美(寛美)ワールド全開の喜劇でありました。
ベテランの小島秀哉さんとの息の合った掛け合いは、まるで漫才♪

ちなみに、それぞれのお芝居で直美さんと絡む小島慶四郎さんや小島秀哉さんといったベテラン勢は、寛美さんと30年以上松竹新喜劇で同じ舞台を踏んできた人なのだそうな。息が合うのは当然か(^^。

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上の写真は、在りし日の藤山寛美と愛娘・直美の共演シーン。こういう共演をナマで見たかったなぁ。



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by kiyotayoki | 2010-06-18 16:05 | 閑話休題