映画の心理プロファイル

『ハロルド・ロイドの巨人征服』(1923 米)

連休中、三鷹まで活弁映画を観に行って来た。
活弁映画というのは、無声映画に活動弁士が語りを付ける映画のこと。
今のトーキー(音声付き)映画が開発されるまでは、映画といえば活弁映画だったのだから、
映画の原点っていってもいいのかな。

観たのは、1930年頃に作られた日本映画『弱虫天国』と、
『豪勇ロイド』(1922)と『ロイドの巨人征服』(1923)というハロルド・ロイド主演の映画の合計3本。
弁士を務めたのは、女性活動弁士のパイオニア、澤登翠さん。

会場は親子連れが多かったので、小さい子供達が80年以上前に作られた無声映画に
どんな反応を示すかが気になるところだったけれど・・・

いやびっくり、大人はもちろん子供達の笑うこと、笑うこと!
スピーディでコミカルな動きに会場は爆笑また爆笑の渦だった。
サイレント時代のコメディは、言葉ではなく体で表現する笑いだから、普遍的なんだね。

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原題:『WHY WORRY ?』(56分)
監督:フレッド・ニューメイヤー サム・テイラー
出演:ハロルド・ロイド
   ジョビナ・ラルストン
   ジョン・アーセン

3本の中で一番の長尺映画だったのが、この『ハロルド・ロイドの巨人征服』。
正規版は77分あるというから、10分ほど短いバージョンだったのかな。

大金持ちのロイドは、自分が繊細で病弱だと思い込んでいる男。
だから、病気の予防のために毎日大量の薬を飲むし、どこへ行くにも看護婦同伴。
何があってもいいように自家用車だって救急車だ。
そんなロイドが静養のために南米の島へ看護婦と執事同伴で旅に出るところからお話は始まる。
看護婦はロイドに片思いをしているのだけれど、ロイドは恋愛には無頓着。これはパターンだね。

着いた島(パラディソ)は南国の楽園・・・・かと思ったら、革命紛争の真っ最中でとても物騒なところ。
到着早々、3人はその騒ぎに巻き込まれ散り散りに。その上、ロイドは投獄されてしまう。
そこで同房となったのが、なんと身の丈2m67㎝(!)もある巨人コロッソ。
コロッソは悩みの虫歯をロイドに抜いてもらったことに恩義に感じ、それ以降はロイドのために献身的に働くようになる。

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巨人を演じたのは、ジョン・アーセンという人。
活弁士の澤登さんの解説によると、この映画のためにハロルド・ロイド自らがスカウトしたんだとか。
アーセンさんはこれ以後48歳で亡くなるまで、いろんな映画で巨人役を務めたらしい。
にしても、2m67㎝というのはスゴイ!!しかも案外身軽で、アクションもできちゃう♪

というわけでこの映画、タイトルは『巨人征服』となってるけれど、巨人をやっつけるどころか、巨人とお友達になって助けてもらうお話なんだね(^^。

主演のハロルド・ロイドは、チャーリー・チャップリンやバスター・キートンと並んで「世界の三大喜劇王」と呼ばれた人。
なのに他の2人に比べるとあまり縁がなくて、今まで主演作は1本しか観たことがなかった。
ロイドのキャラクターが他の2人と比べると、地味な感じがしたせいもある。
でも、今回観てみて大反省。
ロイドは面白い♪♪


これを機会にロイドの出演作、全部チェックしてみたいな♪

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by kiyotayoki | 2010-07-21 10:34 | 映画(は行)