映画の心理プロファイル

『カリフォルニア・トレジャー』(2007 米)

映画は観客が動員できてなんぼの世界なので、客が呼べそうにない作品は劇場未公開になってしまいがちだ。
また、劇場未公開の作品には、概して地味なものが多い。
だけど、そんな中にもキラリと光る作品はある。
これなんかも、地味で、盛り上がりに欠ける作品ではあるのだけれど、
見始めたらなんだか最後まで目が離せなくなってしまう魅力を備えた映画ではありましたよ。

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原題:『KING OF CALIFORNIA』(93分)
監督・脚本:マイク・ケイヒル
音楽:デヴィッド・ロビンス
出演:マイケル・ダグラス
   エヴァン・レイチェル・ウッド

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『カリフォルニア・トレジャー』なんて、ちょっと意味不明なタイトルのついたこの映画の魅力は、
なんといってももうすぐ17歳になる女の子ミランダを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドかな。
この時、ウッドは19歳。同じ年に『アクロス・ザ・ユニバース』、翌年には『レスラー』に出演しているのだけれど、いつも違った顔を見せてくれる。
若くてきれいなだけの女優さんじゃなく演技派でもあるんだね、彼女は。

そしてもう一人、ミランダの父親チャーリーを演じるマイケル・ダグラス。
髭ぼうぼうで目玉がグリグリ動く、精神病院から退院してきたばかりのちょっと危なそうなパパを楽しそうに演じている。

マクドナルドで働く16歳のミランダ(ユニフォーム姿が可愛い)は、母親に捨てられ、父親は精神病院に入院中。
だけど、それなりに平和な日々を送ってた。
それが父親のチャーリーが退院してきてから、すべて変わってしまう。
チャーリーは、この町のどこかにスペイン人神父が300年前に隠した秘宝が眠っていると言い出したのだ。
そんな破天荒な父親に翻弄されっぱなしのミランダ。
だけど、気がつけば彼女もそんな親父の宝探しに付き合いはじめているのだった・・・。

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一応、宝探しがメインだし、マイケル・ダグラスといえば『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』(1984)や『ナイルの宝石』(1985)といった宝探しのアドベンチャー・ロマンス映画で名を売った人なので、日本の配給会社はそのイメージで売ろうとしたみたいだ。
ポスターだって、いかにもそんな感じでしょう。

だけど、映画を観ればわかることだけど、その手のアクションを期待してると肩すかしを食らうことになる。
宝探しのお話というより、疎遠だった父と娘が親子の絆を取り戻していくお話で、ほのぼのコミカルタッチのドラマなんですから。
実際、トップに貼り付けた本国製のポスターは正直に映画の内容を反映させたテイストになってる。映画はまさにこんな感じなのです。
日本のポスターみたいに、客に勘違いさせてまで映画館に足を運ばせようとはしていない。

調べてみたら、本作の製作を務めたのは、ポール・ジアマッティ主演のロードムービー
『サイドウェイ』で監督を務めたアレクサンダー・ペインなんだそうな。
さもありなんという作風ではありましたよ。



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by kiyotayoki | 2010-08-18 12:45 | 映画(か行)