映画『スティング』のテーマ" The Entertainer " (1902)
今年も、アカデミー賞が発表される季節になったけれど、
1973年度にオスカー像を7つもとったのが、
こちらの『スティング』。
1936年のシカゴを舞台に、ポール・ニューマンやロバート・レッドフォード扮する詐欺師たちがマフィアの大物ボスに大がかりなコンゲームを仕掛ける傑作ムービーでした。
そのテーマ曲が『ジ・エンターテイナー』。
映画をご覧になっていない方でも、このメロディは耳にされたことがあるのではないでしょうか。
ラグタイム王と称されたスコット・ジョプリンによる1902年の作品です。
ラグタイム(ragtime)が米国で大流行したのは、19世紀末から20世紀初頭。
編み出したのは、ミズーリ地方の黒人ミュージシャン。クラシック音楽にブルースのテイストを融合させた、いわばジャズの先駆けになった音楽ジャンルらしい。
ラグタイムという言葉は、独特のリズムを表わす ragged (でこぼこした)からきているんだそうな。
その王と称されているのがスコット・ジョプリン(Scott Joplin/1868-1917)。
独学でピアノをマスターし、大学でクラシックや作曲法を学んだジョプリンが34歳の時に作ったのが『ジ・エンターテイナー』だったんだね。
なぜこんなことを改めて書いたのかというと、実はスコット・ジョプリンがそんな昔の作曲家だったなんて知らなかったから(^^;
てっきり現代の作曲家が、映画の時代設定である1930年代をイメージして作った曲だと思っていたのです。
調べてみたら、あらあら、1930年代でもなくて20世紀になったばかりの頃に作られた曲だったんだね。
いや~またまた、自分の無知さ加減を思い知らされてしまったのでた(;^^a