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映画の心理プロファイル

港区、3つ目のお蔵は蔵造りの民家

港区高輪でのお蔵探し、
前回ご紹介したクラシックな消防署から歩いて2、3分のところにあるお寺で、
珍妙な顔をした狛犬を見かけた。それがこちら。

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牛のような胴体に、カイゼル髭とギョロっとした目が印象的なデカイ顔がのっかってる。
この狛犬があるのは、承教寺(都港区高輪2-8-2)というお寺の門前。
調べてみたら、今の住職さんの先代の時代に、檀家の誰かが中国から輸入して自宅に飾っておいたのだが、
あまり良い事が起こらないので、お寺に寄贈して供養してもらい、以来ここに置かれるようになったとのこと。
このお寺には、江戸時代の画家、英一蝶の墓があるんだそうな。

ちなみに、この一対の狛犬、性別はどちらもオスでした(^^ゞ

港区、3つ目のお蔵は蔵造りの民家_a0037414_10544296.jpg


そこからテクテクと、20分ぐらい歩いただろうか。住所は高輪から南麻布に変わっていた。
すると、あ、あったぁ!
しかも、ただのお蔵じゃない。な、なんと蔵造りの家だ!

港区、3つ目のお蔵は蔵造りの民家_a0037414_15594759.jpg

蔵造りの家を、山手線内で見たのは初めてのことだったので、ちょっと興奮!
あ、蔵造りというのは、土蔵(お蔵)と同じ構造で建てられた住居(店舗)のことです。
ちなみに、蔵造りの起源は江戸時代中期のことだそうな。
火に強いということで、江戸の問屋からその商圏である関東一円、甲信越、東北地方へと広まったのだとか。
この手の蔵造りの家は川越辺りまで行かないと見られないと思っていたけれど、なんと港区にもあったんだね♪♪♪

いつ頃、建てられたのかは不明。ただ、後ろに続く木造の家屋もかなり古そうだったので、少なくとも半世紀は経っている感じ。
中はどうなっているんだろ。入ったら広い土間や黒光りした上がり框(がまち)とかがあるといいんだけどな。
蔵造りの家の壁は、白く塗ったトタン板で保護されておりました。

ちょっと心配になったのは、家に戻ってこの蔵造りの家をストリートビューで見てみた時だった。
下のがその画像。去年、2010年のある時期に撮影されたものらしい。

港区、3つ目のお蔵は蔵造りの民家_a0037414_2027271.jpg

この画像には、手前にブロック塀(その奥には家屋)とこんもりと茂った木が写ってるでしょ。
去年までは、隣に家屋があったのですよ。
それが今はもう空き地になっているし、木も無くなっていた(一つ上の画像の三角コーンが置いてある場所)。

この辺りも古い家はどんどん壊され、更地になっているんだね。
とすると、この蔵造りの家も、いつまでこのままの状態でここにあり続けられるだろうか。

ああ、心配です。
by kiyotayoki | 2011-02-25 11:28 |