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映画の心理プロファイル

『トゥルー・グリット』(2010 米)

震災後、初めて映画館に足を運んで観た映画。
かつてジョン・ウェイン主演で公開された『勇気ある追跡』(1969)のリメイク作です。
10部門でオスカー候補になりながら、見事にすべて空振った本作。
さて、その見応えは・・・

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原題:『TRUE GRIT』(110分)
監督・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
原作:チャールズ・ポーティス
音楽:カーター・バーウェル
出演:ジェフ・ブリッジス
   マット・デイモン
   ヘイリー・スタインフェルド
   ジョシュ・ブローリン

タバコを吸わなくなって久しいけれど、昔から一度やってみたいと思っていたのが、
自分でクルクルッと紙を巻いてタバコを作る、そう“手巻きタバコ”というやつ。
どんな風にして巻くのか、YouTubeにその映像があったのでまずはそれをご紹介。



“手巻きタバコ”は西部劇によく出てくる。
この映画でも父親を殺された娘マティがクルクルッと器用にタバコを巻くシーンがある。
きっといつも父親のために巻いてやっていたのだろう。
父親を失った今では、父親との絆が感じられる唯一の行為になってしまったのかもしれない。
その行為をマティは父にではなく初老の保安官ルースター・コグバーンのためにしてやることになる。
コグバーンが自分では巻けないほど泥酔していたからだ。
情けないほどの醜態をさらすコグバーン。
それでもマティは、殺人犯を捕まえてくれるのはこの男以外にないと心に決めていた。

旅の多い父に代わって留守中の家を守っていたのは母ではなく娘のマティだったようだ。
自然相手の厳しい環境の中で暮らしていると、少ない選択肢の中からいかに最善の選択をするかという決断力が要求される。
父親譲りの勝ち気な14才の少女マティにはその能力が十分備わっている。しかも交渉力が抜群ときている。
そんな彼女だからこそ海千山千のコグバーンを手巻きタバコのようにクルクルッとうまく丸め込めたんだろうな。
そう思わせてくれるオープニングの展開が秀逸だった。

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お話は、父を殺した犯人への復讐を誓い、2人の助っ人と危険な追跡の旅に出たタフな14歳の少女が辿る過酷な道行きを描くもの。
助っ人の一人、コグバーンを演じるのは去年のオスカー受賞者ジェフ・ブリッジス。ジョン・ウェインの当たり役をどのように演じるのか興味津々だったけど、2人を並べた写真を見て、あっ

アイパッチが左右逆だ。

これも、ジェフ・ブリッジスなりの役へのこだわりなのかな?
今回、ふうんと思ったのは、コグバーンという保安官の年齢。
老成してるし、てっきり還暦(60)は過ぎていると思ってたけど、ストーリーを考えると50才前後だったようだ。
ま、考えてみれば、当時は平均寿命も60前後だったのかも。ガンマンの寿命はもっと短かっただろう。50でももういいジジイだ。
そう考えると、60過ぎのジェフ・ブリッジスが演じて丁度いい役だったのかもしれないな。
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by kiyotayoki | 2011-04-16 11:51 | 映画(た行)