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映画の心理プロファイル

「名所江戸百景」の秘密

NHKのBSで興味深い番組をみた。

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「名所江戸百景」という浮世絵のシリーズがある。
描いたのは、歌川(安藤)広重。
目録と118枚の図絵から成るのだけれど、このシリーズが企画されたきっけかは、前年に江戸を襲った安政の大地震(1855年)だったというのだ。
つまり、この「名所江戸百景」は震災からの復興を祈念し、復興しつつある江戸を写し取った作品群であるということ。

知らなかったなぁ、こののどかな風景がそんな意図をもって描かれたものだったなんて。

こちらの「堀江ねこざね」という作品は、震災から4ヶ月程経ってから出されたもの。
興味深いのは「ねこざね(猫実)」という言葉の由来だ。
江戸湾に近いこの集落は台風や津波によく襲われたそうで、猫実という名前には、豊受神社(右手の木立の中)近くの堤に植えられた松並木の根を、波が越さない(根・越さぬ)ようにとの願いが込められているんだそうな。
それを知って改めて絵を見たら、芦原の向こうの家々が仮設住宅に見えてしまった。

調べてみると、安政の大地震のマグニチュードは6.9。
先日の東日本大地震と比べると大したことがないように思うけれど、直下型だったので江戸市中は相当な被害が出たらしい。小石川の水戸藩藩邸などは倒壊して、藤田東湖などが亡くなっている。
大規模な火災もあって死者は4千人を超えたんだとか(江戸は埋め立て地も多いから、液状化した土地もあったんじゃないだろうか)。
安政年間はこの地震だけでなく、前年には『安政東海大地震』(M8.4)、『安政南海大地震』(M8.4)と、立て続けに巨大地震が発生。東海地方以西に甚大な被害をもたらしたのだとか。
黒船は来るわ、地震は頻発するわで、日本中が大混乱してたわけで、徳川幕府の寿命もそれで一気に縮まったのでありましょう。
現政権の将来を暗示するような話です^^;。

それでふと思ったのだけど、
今の政権って出来たばかりの頃は幕府を倒してできた明治政府みたいなものかなとちょっと期待したけれど、
どうもそうじゃなく、14代続いて腐敗しきった徳川幕府をなんとか立て直そうと水戸から出てきた最後の将軍・徳川慶喜のほうが近いのかなと(民主党も自民党の親戚みたいな党だし)。
慶喜さんは頭は良かったので期待は大きかったんだけど、先代のツケはあまりにも大きすぎて建て直しもままならず、
結局京都で反乱が起きたら江戸へ尻をからげて逃げ帰ってしまった。
現政権は、せめて敵前逃亡はしないことを望みたいんだけどな(鳩山さんはすでにやっちゃったみたいだけど^^;)。
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by kiyotayoki | 2011-04-18 06:52 | 備忘録