映画の心理プロファイル

『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011 米)

“バチェラーパーティもの”というジャンルがあるのかどうかはわからないけれど、
結婚式を控えた花婿とその悪友が独身最後の夜をハチャメチャに過ごすという習慣を題材にした米国映画、よく見かけます。
トム・ハンクス主演で、そのまんまのタイトルの映画もあったし、
『サイドウェイ』(2004)なんかも結婚を控えた親友とワイナリー巡りの旅に出る話で、
このジャンルに入れていい映画じゃないかしらん。

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そんな“バチェラーパーティもの”の新手の映画が去年、公開された。
今回ご紹介する映画の前作『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)がそれ。
海外のコメディ映画は集客力が弱いのか、劇場で公開されるのは限られているようなんだけど、
本作は本国で大ヒットを飛ばしたというんで日本でもなんとか公開にこぎつけたらしい。
だけど、どうせまたどんちゃん騒ぎの映画だろうと、食指は動かなかった。

後でCSで観てみたら、ヒットした理由が「なるほどね」と理解できた。
ただのどんちゃん騒ぎではなく、ミステリー(謎解き)の要素が加味されていたからだ。

お話は、結婚式を2日後に控えたダグのために、悪友のフィルとステュがラスヴェガス旅行を計画。
意気揚々と乗り込んだまでは良かったのだけれど、翌朝、ホテルで目を覚ましてビックリ!
室内は荒れ果て、本物の「虎」や、誰の子かわからない赤ん坊までいる始末。
でも、それは序の口だった。だって、結婚を控えたダグの姿が消えていたからだ。
いったい、ダグはどこへ行ったのか? どうして、見ず知らずの赤ん坊が部屋にいるのか? そもそも、ホテルに虎がいるってどういうわけ!? 
消えかかった記憶をたどり、ダグの行方を追ううちに、その謎が下ネタ満載でバカバカしくも解明されていくというストーリー。

その続編が公開されたので、今度はhangover(二日酔い)覚悟で観てまいりました(^^ゞ

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原題:『THE HANGOVER PART II』(102分)
監督:トッド・フィリップス
脚本:クレイグ・メイジン スコット・アームストロング トッド・フィリップス
音楽:クリストフ・ベック
出演:ブラッドリー・クーパー
    エド・ヘルムズ
    ザック・ガリフィナーキス

今回の舞台は、タイのバンコク。
2年前にラスヴェガスで散々な体験をしたフィル、ダグ、ステュの悪友3人組。
そのうちの歯科医ステュ(前作では酔って自分で前歯を抜いちゃった人)がこのたび晴れて結婚することに。

結婚式の舞台は、花嫁の母国、タイ。
前回の二の舞だけは避けたいステュは、問題児アランを連れて行くのに難色を示すのだけど、
義兄ダグに懇願され渋々了承することに。
こうして異国の地タイへと降り立った4人は、花嫁のまじめな弟テディも交えて、大人しく結婚式を迎えるはずだった。
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ところがその夜、軽くビールを口にしただけのはずが、翌朝目覚めてみると、
またしてもひどい二日酔いでみんな昨夜の記憶がすっ飛んでしまってる。
自分たちのいる場所も分からないばかりか、
問題児アランの頭は丸坊主で、花婿ステュの顔にはド派手なタトゥーが!
おまけに花嫁の弟テディは行方不明ときた。
そして部屋にはなぜかベストを着たサルが歯を剥き出してニッ。

結婚式が明日に迫る中、大混乱のフィルたちは、何はともあれテディの捜索へと繰り出すのだが・・・
といったストーリー。

舞台がラスヴェガスからバンコクに変わっただけで、お話の骨子は前回とほぼ同じ。
そんなわけで、前作ほどのインパクトは正直なかったのだけれど、
前作を観て登場人物に愛着がわいていることもあって、まあ楽しく観られたかなという感じ。

ところで、酒を飲み過ぎて記憶をなくしたことってあるでしょうか。
僕の経験だと、一度は確かにあったなぁ(^^ゞ
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学生時代、高田馬場の居酒屋でムチャ飲みをして、店で知り合った誰かに介抱されて電車に乗ったのは覚えてる。
だけど、それからプッツリ記憶が途切れて、目が覚めたら介抱してくれた人のアパートで。そこは東京郊外の田無(今は西東京市かな)というところで窓の外には田園風景が広がってた。
驚いたのは、お礼を言ってアパートを出て、駅を目指して歩き出してからだった。駅まで15分ほどあったのだ。
前夜、この距離を自分で歩いたとは信じられなかった。記憶がまるでないんだもの。
ちょっと悲しかったのはコンタクトレンズが片方なくなっていたこと
(そういえば、電車の中で「落とした落とした」と騒いだ記憶があった)。
そんな風だったので、お店で意気投合し、介抱までしてくれ、家に泊めてもくれた学生さん、
名前も顔も定かじゃないんだなぁ(;^^a

ま、その程度(?)の記憶の欠落じゃあ、この映画の4人には鼻で笑われちゃうかもしれないけどね。

さて、映画のほうだけど、仲良し3人組はこれでみんな結婚してしまった。
だけど、毎回問題を引き起こすアランがまだ残ってる。だから、パート3ができる可能性は大いにあるんだな。

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このアランを演じるザック・ガリフィアナキスという覚えにくい名前の俳優さん(ギリシャ系なんだって)は、
雰囲気としては『ブルース・ブラザース』(1980)のジョン・ベルーシを彷彿とさせる人。
20代の役をやっているし、新人かなと思ったら、あらま、今年42になるんだって。
元はスタンダップ・コメディアンだったというし、案外苦労人なんだな。

    
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by kiyotayoki | 2011-07-24 19:41 | 映画(は行)