映画の心理プロファイル

『ブルース・ブラザース』(1980 米)

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原題:『THE BLUES BROTHERS』(133分)
監督:ジョン・ランディス
脚本:ダン・エイクロイド
    ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ
    ダン・エイクロイド
    キャリー・フィッシャー
    ジョン・キャンディ
    レイ・チャールズ
    アレサ・フランクリン

これぞまさしくバディ・ムービー!といえるかも。
NBCの名物番組『サタディ・ナイト・ライブ』の名コンビによる名物コーナーの映画化ですから、このバディは他のバディとは年季の入り方が違います。
映画は、ジョン・ランディスの指揮の下、歌あり、笑いあり、踊りあり、アクションあり、ホラーあり、カーチェイスあり・・・
とにかくエンターテイメント的要素が渾然一体となってパワフルに進行します。

お話は、ジョン・ベルーシ扮するジェイクが3年の刑期を終えて刑務所から仮出所するところから始まります。
警察のバザーで買ったというポンコツの元パトカーで迎えに来たのは弟(もしかしたら義兄弟?)で
良き相棒でもあるエルウッド(D・エイクロイド)。

育った孤児院が5千ドルの固定資産税の未払いで消え去る運命であることを知った2人は、
修道院長の教えを守って違法行為ではなく真っ当な方法で金を稼いで恩返しをしようと思い立ちます。
昔やっていたソウルバンドを再結成して大コンサートをひらき、その収益金で負債の穴埋めをしようと考えたのです。
2人は昔のバンド仲間を集め、バンド活動を再開。
ところが、志こそ真っ当なものの、やらかすことはハチャメチャ。
だから行く先々でどんどん敵を作っていってしまいます。
まず敵に回したのは警察。続いてネオナチの組織に、仕事をとられたカントリーバンド。
その上、ロケット・ランチャーや火炎放射器まで繰り出してジェイクを殺そうとつけねらう謎の女
(C・フィッシャー)まで現れて、もうてんやわやの大騒ぎ。

黒のスーツに黒の帽子、それに黒のサングラス、と全身黒づくめの2人ですが、
映画も終盤になると、ススや埃で顔や白いワイシャツまで真っ黒に。
「黒」という色は、防御的な心を表す色。孤児院で育った2人にとって、本当に信じられるのはお互いだけ。
それ以外は「信用ならないもの」「敵」と映っていたのかもしれませんね。

そうしたストーリーもさることながら、劇中で披露される様々な音楽もこの作品の大きな魅力。
再結成した「ザ・ブルース・ブラザース・バンド」には名うてのプレーヤーがバンドメンとして参加していますし、
ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウエイといったビッグネームが
自慢の喉を披露してくれます。だからベルーシとエイクロイドのステージもノリノリ。
「ローハイド」から「監獄ロック」まで、ハイテンションで聴かせてくれます。

この映画の2年後、ジョン・ベルーシは『ゴースト・バスターズ』への出演が決まっていたのに、
薬物の過剰摂取が原因で急死してしまいます。
相棒のエイクロイドのその後の活躍を見るにつけ、生きていてくれていたらなあ、と残念でなりません。    

   
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by kiyotayoki | 2004-11-26 11:24 | 映画(は行)