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映画の心理プロファイル

バーナム効果を用いた心理マジック

YouTubeで、ちょっと興味深いテーブルマジックの動画を見つけた。
もしよかったらご覧になってみてください。



お客がゾウを選ぶことをマジシャンがどうやって見抜いたかは、
この映像だけでは今ひとつわからないけれど、
たぶん誰がやってもゾウを選ぶようにカードの動物の絵が配置されているんだと思う。
または、残ったカードの枚数でわかる仕組みかも(例えばテーブルに1枚残っていたら、ゾウだとか)。

注目したのは、誕生日を聞いてからの性格分析の部分。
ここでマジシャンはお客をまず感心させるのだけど、これ、相手が誰でも、相手がどんな誕生日でも同じ分析をすることになっているみたいだ。
というのも、この分析内容はバーナム効果の解説の際に使われる例文とそっくりだから。

バーナム効果というのは、誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格をあらわす記述なのに、
それを自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理現象をいいます。

これ、米国の心理学者、ポール・ミールが、とても優れた宣伝で知られたサーカス興行師の
フィニアス・テイラー・バーナムにちなんで命名したもの。

例えば、
「(あなたは)人から認められたいと思っているにも関わらず、自己を批判する傾向があります」
よほどの自己チュウ人間でないかぎり当てはまりますよね
「外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり、不安になる時があり、
正しい判断をしたのかどうか、真剣な疑問を持つことがあります」
誰だって不安になるし、くよくよもします
「そして、ある程度の変化や多様性を好み、制約や限界に直面した時には不満を抱きます」
そりゃそうです
「あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています」
みんなそう願ってます

こう分析されると、大多数の人が「おお、自分のことを正確に言い当てている、なんとすばらしい診断(占い)だ」
と誤解してしまうんですね。 それがバーナム効果。

実際、米国の心理学者、バートラム・フォアが、さまざまな星占いの文章を参考にしてそのような診断結果を
一つだけ作成しておき、学生に心理テストを実施して、全員にそれを渡したら、
ほとんどの学生が「自分に、とてもよく当てはまる」と判断したというんですね。
ま、それだけ占いにはこのバーナム効果が活用されているということです。

この映像のお客さんも、いちいち当てられた気がしてびっくりしていますよね。
そのあとで、自分が選んだ動物まで当てられてしまうので、二度びっくりしてしまうというわけ。
そういう意味では、これ、巧みな心理マジックといえそう。

ただ欠点は、他のお客に「私もやりた~い」ってせがまれても、できないってところかな(^^ゞ
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by kiyotayoki | 2011-10-06 09:46 | 備忘録