映画の心理プロファイル

『ケイナ』(2002 仏)

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原題:『KAENA:LA PROPHETIE』(91分)
監督:クリス・デラポート
    パスカル・ピノン
脚本:クリス・デラポート
    タリク・ハムディーン
出演:キルステン・ダンスト
    リチャード・ハリス
   アンジェリカ・ヒューストン

入院した父を見舞うために帰郷したので、ちょっと間が空いてしまいました。
この数ヶ月、ブログ生活にハマり過ぎて疲れ気味だったので、ある意味では
いい休養になりましたけど(^_^;)。

初めてフランスを旅した時、ホテルに落ち着いてTVをつけたら、映った画像が
『天空の城ラピュタ』だったんで、驚くやら嬉しくなっちゃうやら・・・という思い出
が、この映画を見たら蘇ってきました。
フランスでも日本アニメは大人気のようですね。この作品もジャパニメーション
に影響を受けた監督が作った作品だそうです。
そのせいか、独特の作風に『天空の城ラピュタ』や『風の谷のナウシカ』を縫い
込み、織り交ぜたような作品に仕上がっています。

舞台は、はるか宇宙の彼方にある惑星アストリアの空に浮かぶ巨大な樹木群
アクシス。実はこの天空の樹木群は、600年前、宇宙探査船がこの星に墜落
したことで環境に突然変異が起こり、その結果生まれたもののようなのです。

600年後の現在、この樹木群アクシスには3つの種族が別々に棲んでいます。
上層に棲むのは、アクシスの支配者で絶滅に瀕している種族。この星を調べる
ためにやってきた宇宙探査船を撃墜したのはこの連中のようです。
中間層に棲むのは、この星の人間たち。彼らは上層の種族に奴隷としてこき使
われる身。でも、彼らは自分たちが奴隷の身とも知らず、上層の種族を神と
崇め、上層種族の栄養源である樹液を採っては供物として献上する日々を送っ
ています。
そして、最下層にひっそりと身を隠しているのは、墜落した宇宙船のただ一人
の生き残りオーパスと、その僕(しもべ)である知性を持つ虫たち。
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主人公のケイナは中間層に棲む人間族の一員ですが、
他の人々とは違い、現状に疑問を感じていました。
アクシスを取り巻く環境は刻々と変わりつつあり、樹液は枯渇
し始めているのに神からの要求は強まるばかり。なのに人々は文句ひとつ
言わず、樹液集めに汲々とする日々を送っているのです。
「こんなのおかしい、何か間違ってる」
その思いは、度々見る不思議な夢がきっかけでますます強くなっていきます。
その夢を正夢だと信じて、ケイナは禁断の地へ足を踏み入れる決心をします。

夢の専門家によれば、人間の持つ動物的な本能が予知夢や正夢を見させる
ことがあるのだとか。兵士や消防士などの危険な職業に就く人は、本能的に
自分の身を守るために、自分に警告を与えるような予知夢を見ることがあるの
だそうです。
じゃあ、普通人である私たちは予知夢を見ることはないんでしょうか。
「見ることがある」と専門家は言います。
どういう時に見るかといえば、今の自分のを変えたいと思っている時。
ただしフロイトによると、夢は加工されるので、自分の変わる姿がストレートに
夢として現れてはくれません。
変形された夢をどう解釈するか・・・、そこが難しいところですよね。
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by kiyotayoki | 2004-12-04 00:05 | 映画(か行)