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映画の心理プロファイル

『50/50 フィフティ フィフティ』(2011 米)

ライト感覚の難病コメディ、なんて書いたら誤解する人がいるかもしれない?
ある日突然、ガンの宣告を受け、生存率は50%(フィフティ・フィフティ)だと告げられた
27歳の若者の、等身大の闘病物語です。

脚本を書いたウィル・ライザーって人は実際にガンを克服した人らしい。
実体験が反映されているわけで、ライト感覚とはいえ、感情移入させるところはしっかりさせてくれます。
そのせいか、となりの席の若い女の子は途中から最後まで鼻をぐすんぐすんさせておりました。

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原題:『50/50』(100分)
監督:ジョナサン・レヴィン
脚本:ウィル・ライザー
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
    セス・ローゲン
    アナ・ケンドリック
    ブライス・ダラス・ハワード

アメリカでも草食系男子って増えてるのかな。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット扮する主人公アダムは、ラジオ局に勤める27歳のちょっと、いやかなり地味めの男子だ。
アメリカの若者っていうと、元気でエネルギッシュで行動的で・・・ってイメージがあるけれど、アダムはまるで真逆のキャラクター。
決して暗くはないんだけれど、すべてにおいて薄味淡泊で、存在感が希薄。
そのせいだろうか、同棲している彼女はいるものの、いまだにエッチは無し。
「彼女がしたくないっていうから」と、当然のようにいうアダムに、親友のカイルは呆れ顔(こちらは脳天気な女好き男)。

そんなアダムに、青天の霹靂が。
腰痛の検査をしてもらった病院の医者から癌の宣告を受けてしまったのだ。
その医者の無表情で淡々とした口振りは、僕も相方の告知を受けた時に経験があるのでアダムに痛く共感を覚えてしまった。

その日から、アダムがどう自分の病気と向き合い、そして周囲の人々がそんなアダムにどう接していったかが
グラフィティタッチで綴られていく。

アダムの恋人を演じているのは、ブライス・ダラス・ハワード。
この女優(ロン・ハワード監督の娘さんですね)、イーストウッド監督作『ヒア・アフター』では、
主役のマット・デイモンを捨てる役だったけど、この作品でも同じような役柄で登場してらっしゃる。
嫌な女のイメージがつかなきゃいいけど(;^^

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女優では、新米セラピストを演じるアナ・ケンドリックも印象に残ったけれど、
それ以上にインパクトがあったのは、母親を演じてるアンジェリカ・ヒューストン。
こちらは名匠ジョン・ヒューストン監督の娘さんだけど、日本の女優でいえば
江波 杏子さん並みに顔のパーツが派手で存在感もあり過ぎるほどある女優さんだ。

男優では、やはりアダムの親友カイルを演じたセス・ローゲンかな。
この映画の脚本を書いたウィル・ライザーは実際に癌の闘病生活を経験した人らしいんだけど、そのライザーにその体験を脚本にするように勧めたのはセス・ローゲンだったんだそうな。
それもあってか、製作にも名を連ねているローゲンさん、劇中でもちゃっかりオイシイところを持っていってます。

アダムとカイルとの会話は、ホントに今の若者がくっちゃべりそうな内容ばかり。
たとえば、抗ガン剤の治療で髪が抜ける前に潔くバリカンで頭を丸坊主にしてしまったアダムにカイルが
「結構イケるよ、その頭。女の子が放っておかないぜ」と軽口をたたくと、
「誰がこんなヴォルデモートみたいなヤツを好きになるかっての」とアダムが返すといった具合。

こっちはいい加減年を食っているので、
喩えに出たヴォルデモートの顔が浮かぶのに随分と時間がかかってしまったのでした(^^;

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by kiyotayoki | 2011-12-17 17:54 | 映画(は行)