映画の心理プロファイル

『グリンチ』(2000 米)

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原題:『HOW THE GRINCH STOLE CHRISTMAS』
(105分)
監督:ロン・ハワード
原作:Dr.スース(セオドア・D・ガイゼル)
特殊メイク:リック・ベイカー
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ジム・キャリー
    ジェフリー・タンバー
    テイラー・モンセン
ナレーション:アンソニー・ホプキンス
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クリスマス映画は山ほどありますが、今日は前回の『コクーン』と
同じ監督ロン・ハワードが撮った『グリンチ』を取り上げてみまし
た。ロン・ハワードという人を初めて知ったのはジョージ・ルーカス
の『アメリカン・グラフィティ』(1973)。当時は役者でした。
その彼が1984年に監督として撮ったのが大好きな『スプラッシ
ュ』。翌年公開された『コクーン』が大当たりして、彼は大監督への道を歩み
始めます。でも、いくつになっても少年の心を忘れない人のようで、こんな愛
すべき作品も撮っちゃうんですね。
原作は、1957年に発表されてベストセラーになったDr.スースの童話
『グリンチはどうやってクリスマスを盗んだか』。

お話の舞台は、小さな小さな雪の結晶の中にある町フーヴィル。
この町には、自分たちを“フー”と呼ぶ鼻の尖った人々が住んでおり、自分
たちこそ世界で一番クリスマスを愛しているという自負を持っています。
そんなファンタジーランドに再びクリスマスの季節が。
特に今年は千年祭の年にあたるので町はまさにお祭り騒ぎ!
そんな中、ただ一人クリスマスに憎しみを抱く男がいました。
その男こそ町の裏にそびえるクランペット山に独り棲むグリンチ(J・キャリー)
でした。イタズラ好きでひねくれた心を持つ緑の毛むくじゃら男です。

  ※色に対する心理的なイメージは国によってちょっと違いがあり、緑色は
   日本では「癒し」のイメージしかありませんが、欧米には他に「毒々しい」
   「気味の悪い」というイメージもあるんですね。そういえば『悪魔の毒々モ
   ンスター』や『マスク』の怪人も緑色でしたし、『エクソシスト』で悪魔に取
   り憑かれた少女が吐くゲロにも緑色のグリーンピースのスープが使われ
   ていたそうです。

グリンチがクリスマスとそれを楽しみにしているフーヴィルの人々を嫌っている
のにはある理由がありました。
その理由があるからこそグリンチは唯一の相棒である愛犬マックスと、町の
ゴミ捨て場になっているクランペット山の洞穴で世捨て人のようにして暮らし
ているのです。
町の人々も、ときどき山から下りてきては悪さをするグリンチを忌み嫌っていま
した。ただひとり、郵便局員ルー・フーの娘シンディ(T・モンセン)を除いては。
シンディはどんなことにも疑問を持つ好奇心の強い女の子。
なぜ大人たちはクリスマスにこんなに燃えるのか、なぜグリンチを忌み嫌うの
か、不思議でなりません。
グリンチってホントにみんなが言うような悪い人なの?
好奇心をつのらせたシンディはグリンチに会ってみようと思い立ちます。
その頃グリンチは、クリスマスをぶち壊すアイディアを思いついてニンマリと
顔を醜く歪めていました・・・。

この映画、いかにもファンタジーっぽい美術セットと役者の頑張りでいい作品
に仕上がっているんですが、もっと毒のある、たとえばティム・バートン版の
『グリンチ』も見てみたい気がするのはきっと私だけではないでしょうね。 
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by kiyotayoki | 2004-12-25 11:26 | 映画(か行)