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映画の心理プロファイル

『バーバレラ』(1967 仏・伊・米)

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原題:『BARBARELLA QUEEN OF THE GALAXY』
(102分)
監督:ロジェ・ヴァディム
製作:ディノ・デ・ラウレンティス
原作:ジャン=クロード・フォレスト
出演:ジェーン・フォンダ   
    ジョン・フィリップ・ロー
    ミロ・オーシャン
    デヴィッド・ヘミングス
    マルセル・マルソー
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「鳥」で思い出した映画です。
大きな白い翼を持つ、まるで天使のような鳥男が出てくるんです。天使のように純粋無垢な美青年(若鳥)を演じているのは、マリンブルーの瞳が印象的なジョン・フィリップ・ロー(写真左)。
宇宙を舞台にしたSFなんですが、日本で同じ年に公開された『2001年宇宙の旅』とは対極にある、色彩も派手ならお色気もたっっッぷりの作品。

映画はいきなりジェーン・フォンダ扮するバーバレラの無重力ストリップから幕を開けます。当時としてはかなり大胆な映像。さすがフランス人監督、性意識が進んでます(この当時、ヴァディム監督とフォンダは結婚したばかり。
つまり新妻のヌードを披露してくれちゃったんですね)。
宇宙船とは思えない毛皮張りの船内(まるで絨毯バー)で、一糸まとわぬ姿でくつろいでいると、無粋な地球の大統領からTV電話が。
電話の内容は、宇宙を破壊しかねないポジトロン光線の発明者にして犯罪者であるデュラン・デュラン博士(ロックファンはこの名前にピンときますよね)を逮捕しろというもの。

さっそくバーバレラは博士が逃亡しているらしい惑星に向かって宇宙船を発進させますが、この宇宙空間がまたカラフル。
普通、宇宙といえば漆黒の闇に白い粒をまき散らしたような映像を思い浮かべますが、この映画の宇宙の基本色は常識破りの紫!

「紫」というと、思い出すのは時代劇のお殿様が病気の時にしている紫の鉢巻き(志村けんのバカ殿様も時々してますよね)。
なんでアレって紫なんだろうと思ったら、古代から紫の色には「病を癒す力」が宿っているとされていたんですってね。実際、紫色に染めるのに使われていた「紫根(しこん)」は、皮膚病や胃腸薬として重宝されていたんだそうな。
そんな紫という色には「萎えた心を元気にする」「萎えた性欲を高める」効果もあるといわれています。
このエロス満開の映画ではその効果をねらって紫が多用されているのかも。

とにかくこの映画、「宇宙=光と影の世界」という固定観念を軽々とうち破ってくれます。未見の方、最近頭が硬くなってるなと自覚している方は是非一度この世界を体験してみてください。
(※この映画の公開時は、『2001年宇宙の旅』のほうが画期的で固定観念をうち破る衝撃的な作品だったんですけどね。今やローテクやレトロ感覚のほうが斬新に思えるようになってきたということでしょうか)
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by kiyotayoki | 2005-01-08 10:00 | 映画(は行)