映画の心理プロファイル

TOT現象

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誰かと映画の話をしていて、俳優の名前が出てこなくて頭を抱えることがよくある。
こないだも、飲んでいたバーに設置されたTVモニターから流れていた高倉健さん主演の
『居酒屋兆治』を見ていて、

「あ、この俳優さん、名前何だっけ」
「え、どの人?」
「この人この人、『蒲田行進曲』に出てた、ホラ」
「風間杜夫?」
「違う違う、その風間杜夫を『銀ちゃ~ん』って慕ってた大部屋俳優の役の人」
「あ、ああ、・・・えーと誰だっけ」
「えーと、えーと、ああ、喉まで出かかってるんだけどな~」


こんな風に「喉まで出かかっていて出てこない」体験ってありませんか?
僕なんかもうしょっちゅうでして。
しょっちゅう過ぎてボケが始まったかと真剣に悩んでしまうほどです。

そういうのを心理学では、
「TOT現象」と言ったりします。
TOTは、tip-of-the-tongueの略。
欧米では、「喉まで出かかってる」ことを「舌先まで出かかってる」って表現するんですね。
どちらも、思い出せないもどかしさが伝わってくる表現ではあります。

それに、TOTにカッコをつけると、(TOT)って絵文字みたいになるところも面白い。
なんかまるで、思い出せなくて泣きそうな顔に見えるでしょ。


よく言われることだけど、
喉まで出かかってるのに思い出せない時は、諦めないことが大切みたいですね。
じゃないと、どんどん脳が錆びついちゃう。

じゃあ、どうすれば思い出せるか。
それには、やっぱり「芋づる式」がいいようです。
思い出したいキーワードと一緒に脳に記憶されてる周辺情報を掘り起こすことで、
それにつながっているお目当てのモノを引っ張り出すというやり方。


さっきのであれば、「蒲田行進曲」⇒「主役の銀ちゃんを慕う大部屋俳優」⇒「銀ちゃんが捨てた女優(松坂慶子)の面倒をみるために大変な目にあうヤツ」⇒「階段落ちで体はボロボロ」⇒「そうだ『ヤス』って呼ばれてたな」⇒「俳優の名前もそれと同じくらい平凡だったような」⇒「名前は三文字だったかも」・・・

ああ、でもまだ思い出せない。
喉元まで、いや舌先まで出てるんだけどな~。
あ~も~イライラするぅ!!


と、その時、マスターがボソッと
「平田満でしょ」


あーそれ!平田満だぁぁぁ!



だけどマスター、なんで言っちゃうの。
自分で思い出したかったのにィ(TOT)。


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by kiyotayoki | 2012-08-25 12:02 | 備忘録