映画の心理プロファイル

『ぼくセザール10歳半1m39㎝』(2003 仏)

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原題:『MOI CESAR 10ANS1/2.1M39』(99分)
監督:リシャール・ベリ
製作:ミシェル・フェレ
脚本:リシャール・ベリ
    エリック・アスス
音楽:レノ・イザーク
出演:ジュール・シトリュク
    ジョセフィーヌ・ベリ
    マボ・クヤテ
    アンナ・カリーナ

ブログを始めてから色んな意味で映画の視野が広がった気がします。
それは、あちこちのサイトにお邪魔する度に新鮮な情報や刺激がもらえるから。
実はこの映画を見ることができたのも、manamizuさんのサイトで教えてもらったおかげです。

映画は、マリア・カラスが歌うベルリーニのアリア(清らかな女神)で幕が開きます。
「ぼくの名前はセザール・プティ、10歳半。身長は1m39㎝。
ちょっぴり太めだけど、そのことは言われたくない・・・・」といった感じで、
主人公セザール(J・シトリュク)のモノローグでお話は進行します。
しかもカメラの位置はセザールの身長に合わせてあります。子どもの視点で映像が動く。
だから、見ているうちに私たちは、どんどんセザールの気持ちになっていく。
感情移入せざるを得ないような心境になるように作られてるんですね。
これは倉本聡が『前略おふくろ様』や『北の国から』でも使っている心理テク。
一人称で語られると、見ていくうちに主人公がワクワクすれば見てるこちらもワクワクするようになるし、ドキドキすればこちらもドキドキしちゃう。
ただ、主人公の視点のみで描くことになると、お話が小さくまとまっちゃう危険性はあるんですけど(倉本作品は、そこは上手にクリアしてありますが)。

セザールにはモルガン(M・クヤテ)という親友がいます。モルガンはセザールとはすべてが正反対。
背が高くてスリムで運動も得意。だから当然、女の子にはモテモテ。
大の仲良しだけど内心ではコンプレックスを感じてばかり。
そんなセザールには気になる女の子がいます。それがサラ(J・ベリ)。
でも、モルガンもサラが好き。サラはというと、「私はどっちも好きよ」って態度。
セザールとしては悩ましい日々が続きます。

そんなある日、モルガンが母親に内緒でロンドンへ行くと言い出します。
生まれる前に母のもとを去った父がその地にいると知ったからです。
するとサラ、「私も行く。あなた英語ダメでしょ」。
そうなるとセザールだって黙ってはいられません。「僕も!」。
こうして、3人は親からこっそりお金を拝借し、GTV(新幹線)で一路ロンドンへ。冒険の始まりです。

セザールを演じているジュール君、太めの役なのでお腹やお尻に詰め物を入れられており、ちょっと可哀想な感じ。
見た目やキャラは、『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』で山崎裕太クンが演じた典道似かな。
恋愛に関しては奥手な男の子を好演していますが、大きくなったらどんな役者さんになるのでありましょうか。
あ、そうそう60年代に美人女優としてゴダール作品等で活躍していたアンナ・カリーナがパンクファッションで鼻にリングをつけて現れたのにはビックリ!
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by kiyotayoki | 2005-02-17 21:55 | 映画(は行)