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映画の心理プロファイル

「おお、運命の女神よ」(組曲カルミナ・ブラーナより)

テレビ番組『ほこ×たて』で効果的に使われていて、
第九の「歓びの歌」並みに耳に残る合唱曲、それが
組曲カルミナ・ブラーナ(カール・オルフ作曲)の初っぱなと最後に歌われる「おお、運命の女神よ」です。




一度聴いたら忘れないこのカンタータ(オーケストラ付きの声楽曲)。
全25曲からなる壮大な組曲の中の、最初と最後に流れる主題曲。

カルミナ・ブラーナとはもともと、12~13世紀の中世ヨーロッパの放浪学生や若い聖職者によって
書かれた200余りの詩と歌が19世紀になって発見、出版された写本のことなんだとか。
内容は悲しみの感情を表したもの、ユーモラスで楽しいもの、卑猥なもの、愛に満ちたものなど様々。

そんなカルミナ・ブラーナの中で最も重要とされている詩作品が、この曲の原詩にもなっている
「おお、運命の女神よ」。

「全てのものは運命に支配されるもので、運命の女神の持つ車輪の前にすべては服従せねばならない」
という内容で、この世の諸行無常への嘆きと運命の偉大さを表しているんだそうな。
いやいや、そんな意味がわからなくても、思いっきり心揺さぶられるだろうなぁ、
映像のような会場で直に聴いちゃった日には。
by kiyotayoki | 2013-01-04 23:36 | 備忘録