映画の心理プロファイル

『パルコフィクション』(2002 日)

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(65分)
監督・脚本:矢口史靖
        鈴木卓爾
出演:真野きりな
    近藤公園 
唯野未歩子
    新川良々 
     他 

『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』の監督・矢口史靖と、学生時代からの盟友・鈴木卓爾が作ったキッチュなオムニバス映画。1時間少々の上映時間に5つの話が詰め込まれていますが、どの話もほのぼのしている上に、ゆるゆるギャグ満載なので、のんびり、まったりと楽しむことができます。

タイトルからもわかるように、お話は東京・渋谷に実在するファッションビル“パルコ”を舞台に展開します(監督がパルコから依頼され、パルコをテーマに作ったのですから当然か)。タイトルが『パルプフィクション』のもじりだということは映画ファンならすぐわかりますが、内容もタランティーノ作品同様“安っぽさ”“パチもん”風を装いながら、「おっ、お主、やるな」感をそれなりに醸し出しています(実際、超低予算で11日間で撮り上げたそうですが・・・)。
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お話は、
「パルコ誕生」(パルコという店名誕生秘話)
「入社試験」(パルコのヘンテコな入社試験の話)
「はるこ」(ボケ老人「はるこ」さんを助けようと奮闘する孫娘の話)
「バーゲン」(バーゲン品に目が眩んだ店員のトホホ話)
「見上げてごらん」(スカイスクレーパー症候群の店員と警備員の恋物語)
以上の5本。

スカイスクレーパー症候群というのは、見上げた時に怖い目にあったことがトラウマになって、上を見るとすぐにクラっと倒れてしまう心の病のようです。そんな奇病に悩むパルコの店員・美都子(みとこ)はいつもうつむいて仕事をしています。そんな美都子に恋心を抱いているのがちょっとオタクっぽい警備員の大須(荒川良々)。
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大須はいつも陰から美都子を見守っていて、彼女が倒れるとどこからともなく現れて抱き起こしてくれます。この警備員がカッコいい男なら美都子もすぐに恋に落ちたんでしょうけど、お笑いの2人組「レギュラー」の片われ(左のほう)を縦にビョ~ンと伸ばしたようなヤツなので、なかなかそんな雰囲気にはなりません。美都子の同僚からはかえって「ストーカーじゃないの?」と気味悪がられる始末。さて、大須の恋は成就するのでありましょうか・・・。
・・・ってな話が5本目。これなどはまだちゃんとストーリーがあるほう。短い時間でいろんな味を楽しめる映画ですので、おやつの時間に見るには最適の作品かも。
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by kiyotayoki | 2005-07-22 16:01 | 映画(は行)