映画の心理プロファイル

『ロイヤル・セブンティーン』(2003 米)

a0037414_21352882.jpg
原題:『WHAT A GIRL WANTS』
    (105分)
監督:デニー・ゴードン
原作戯曲:ウィリアム・D・ウィリアムズ
音楽:ルパート・G・ウィリアムズ
出演:アマンダ・バインズ
    コリン・ファース
    ケリー・プレストン
    ジョナサン・プライス
    オリバー・ジェイムズ

またまた、想像・空想つながりで。
この映画の主人公は、生まれ落ちてから17年間、実体の父を知らずに生きてきた女の子。彼女の頭の中にある父親は、母親から聞かされた話と若い頃の写真からつくり上げた想像の産物。そんな女の子が実物の父親に会いたいと願うのは当然のこと。17歳のダフネはそれを実行に移します。
a0037414_22222957.jpg
父親がいるのはイギリスの首都ロンドン。その一角の広大な土地に屋敷をかまえるヘンリー・ダッシュフォード(C・ファース)は代々国家の防衛に尽くした由緒ある貴族の家系の現当主。世襲制で地位の安定した上院(貴族院)から、選挙で当選しなければならない下院への鞍替えを目指すリベラルな野心家でもあります。
ダフネはというとNYの下町チャイナタウンの安アパート住まいで、ミュージシャンの母リビー(K・プレストン)に女手ひとつで育てられたとってもアメリカンな女の子。
生まれも育ちも大違い。
母親のリビーによると、ヘンリーとはモロッコの砂漠で恋に落ち、ベドウィン族の儀式で結婚式をあげロンドンへ。けれど、運命は微笑んでくれず、側近たちに家督を継いだヘンリーのためだと丸め込まれて追い出されてしまったというのです。その数ヶ月後に生まれたのがダフネ。だから、ヘンリーは娘が誕生したことは知らないのだと・・・。
ロンドンに渡ったダフネは果敢に、というか無計画に警備厳重なヘンリー邸に忍び込み、めでたく親子の対面を果たします。

さて、ここで簡単な心理テスト。
あなたは初めてのところへ行く時、どちらの行動をとりがち?
Aダフネと同じで、とりあえず行ってしまう。
Bネット検索などして情報を集めてから行く。
a0037414_10542975.jpg

これは、「親離れ度」をチェックするテスト。
Aを選んだ人は、いつまでも親離れしない甘えん坊タイプ
Bを選んだ人は、金銭的なことは別にして早く親離れしてしまうタイプ。

さてさて、親子の名乗りをしたダフネですが、ここからが映画の見どころ。
ヘンリーにはグリニスという婚約者がおり、グリニスにはクラリッサというダフネと同年代の連れ子までいたのです。このグリニス・クラリッサ親子が『シンデレラ』でいえばイジワルな継母と連れ子の役回りでダフネをいじめにかかるんですね。しかも、17年前にダフネの母を追い出した側近というのがグリニスの父親ときたもんだ。
そんな最悪な環境の中で、ダフネは父親との交流を深めていくことができるでしょうか・・・。
アメリカンガールのダフネが堅苦しい英国上流社会に新鮮な風を吹き込んでいく様が愉快で爽やかな現代版おとぎ話です。
a0037414_11362931.jpg
『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』で、シャイな男を好演していたコリン・ファースがここでもいい味出しています。
[PR]
by kiyotayoki | 2005-08-17 11:36 | 映画(ら行)