映画の心理プロファイル

『ベルヴィル・ランデブー』(2002 仏・白・加)

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原題:『BELLEVILLE 
RENDEZ-VOUS』(80分)
監督・脚本:シルヴァン・ショメ
音楽:ブノワ・シャレ
   「The Triplets of Belleville」
声:ジャン=クロード・ドンダ
   ミシェル・ロバン他

la-pandaさんのレビューを見て、さっそくレンタルショップに走っちゃった作品です。
期待に違わぬナイスなテイストのアニメでした。

これぞアニメの原点、アニメ原理主義(^^;)で貫かれた作品です。
実写では不可能なデフォルメされた造形、キャラクター、そして不思議な動き・・・それこそアニメの原点ですものね。
それらを軸に、個性的なストーリーとジャジーな音楽と郷愁を誘う色彩and最新のCG技術で味付けされた作品、それが『ベルヴィル・ランデブー』。
アニメの原点を志向しているせいか、絵のタッチは初期のディズニーや手塚治虫の実験アニメと似てる感じ(後半に出てくるマフィアのボスなんて「モデルは手塚治虫?」って顔ですし^^;)。
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主人公は、シャンピオンという孫のいる婆っちゃん(老眼鏡をずり上げるのがクセ)。婆っちゃんは内気で孤独なシャンピオンのために「何か夢中になれるものはないか」と頭を巡らします。子犬(ブルーノと命名)を買い与えたのもそのため。でも、犬ではシャンピオンの心のすき間は埋められず。で、ピンときたのが自転車。
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行方知れず(?)の両親が自転車と一緒に写ってる写真をシャンピオンが目を輝かせて見ていたのがきっかけでした。最初に買い与えたのは三輪車。以来、シャンピオンは自転車に夢中になり、婆っちゃんの献身的なサポートもあって、ついには自転車レースの頂点ツールド・フランスに挑戦するまでに。
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ところがレース中、シャンピオンが謎の肩張り男たちに誘拐されてしまうのです。
誘拐犯たちは拉致したシャンピオンと共にマルセイユ港から船で大西洋を渡りニューヨークを思わせる街ベルヴイルへ。婆っちゃんと犬のブルーノも足こぎボート(!)でそれを追います。
こうして、いよいよ婆ちゃんの大冒険が始まるのですが・・・・。
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ユニークキャラ続出のアニメですが、極めつけなのがトリプレットというステージ名を持つ3人姉妹のおババ(モノクロ画像は若き日のおババたち)。
この3人のおかげで、婆っちゃんとブルーノは無一文でも路頭に迷うことなく、カエル料理のフルコース(げろげーろ)も堪能、またシャンピオン救出の手助けまでしてもらえることになるんですね。
この3人がステージで披露するのが、冗談音楽の元祖スパイク・ジョーンズ並みの家電製品や新聞紙を使った演奏と魅惑のコーラス。思わずサントラ買いたくなっちゃうような曲です。

※「購買意欲を高める」にはどんな曲が適しているかを心理実験で確かめた人がいます。ミリマンという心理学者で、店内に流すBGMを108拍のアップテンポの音楽と60拍のスローテンポの音楽で比較してみたところ、アップテンポの曲のほうが購入金額が38%もアップしたんだとか。人は音楽にもしっかり影響を受けちゃうんですね。
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by kiyotayoki | 2005-10-05 09:49 | 映画(は行)