映画の心理プロファイル

『コンスタンティン』(2005 米)

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原題:『CONSTANTINE』(121分)
監督:フランシス・ローレンス
原作:マイケル・マグィラー他
原案・脚本:ケヴィン・ブロドビン
音楽:ブライアン・タイラー他
出演:キアヌ・リーヴス
    レイチェル・ワイズ
    シア・ラブーフ
    ジャイモン・フンスー
    ティルダ・スウィントン
    ピーター・ストーメア

これ、“カトリック教会が若者向けに作った広報映画”なのかもしれませんよ。ハラハラドキドキして見てるうちに、宗教に関心のない若者もいつの間にかカトリックの知識が身につき、あわよくば宗教心も芽生えるように作られてる^^;。

キアヌ演じる主人公のジョン・コンスタンティンは、自殺未遂をした過去があるために死んだら地獄行きが決まっている男。
なぜそれがわかったのか。実は彼には悪魔や天使が宿った人間を見分ける能力があり、その能力で見つけた天使ガブリエルに宣告されちゃったんです。「キミは地獄行きよ」って。もっとも、この能力がなくてもカトリック教徒にとって自殺は大罪なので、死んだら地獄行きは確定しちゃうみたいですけど(そう脅して、自殺を防止したんでしょうね)。ホ~ラ、知識が身についちゃった^^;。
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それにしても天使ガブリエル役のティルダ・スウィントンってこの手の役がピッタリの神秘系女優ですね。
『オルランド』(1994)って映画じゃ5つの世紀をまたがって生きる不老不死の貴族を演じていましたし。

ジョンの余命はあと1年。長年の喫煙が祟って肺が癌に冒されていたからです。だけど、ジョンは意地でも喫煙を止めません。そして、地獄行きだけはまっぴらと、せっせと人間界に侵入してきたサタンの手下ハーフブリードたちを地獄へ追い返して(つまり点数稼ぎをして)神様の御機嫌をうかがう日々を送っているのでした。
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お話は、そんなジョンがドラマのヒロインである刑事アンジェラ(R・ワイズ)と出会ったことから、新たな展開を見せ始め、最後には地獄の王ルシファー(P・ストーメア)と対峙することに・・・。
このストーメアがまたハマリ役。『ファーゴ』の彼もインパクトありましたが、こちらの眉無しストーメアもかなりなもの^^;。

原作は『ヘルブレイザー』という大人向けのアメコミらしいんですが、原作者もちゃんと聖書を研究してるらしく、『運命の槍(ロンギヌスの槍:磔になったキリストにとどめを刺した槍で、この槍を手にした者は世界を制すると言われてるらしい)』は出てくるし、主人公の名前のコンスタンティンは、ローマ帝国で初めてキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が由来、アンジェラはエンジェルのもじり・・・って感じでキリスト教関連の知識が随所にちりばめられています。
また、いくら善い行いをしても、それが自己満足のためであるなら天国の門は開かないことや、地獄のおどろおどろしさを主人公が身をもって体験するので、「やっべぇ、このままじゃオレも地獄行きだよぉ。やだよ~。そろそろ悔い改めなきゃ~」ってな気になってきます。
もし、少しでもそんな気になったとしたら、マインドコントロールされた証拠。
特にこういう娯楽映画を見てる時って、人の心は無防備状態ですから、マインドコントロールされやすいんですよ、案外(^_^;)。
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by kiyotayoki | 2005-11-08 11:22 | 映画(か行)