映画の心理プロファイル

『キリクと魔女』(1998 仏)

a0037414_10514853.jpg
原題:『KIRIKOU ET LA SORCIERE』
    (71分)
監督・原作・脚本:ミッシェル・オスロ
音楽:ユッスー・ンドゥール

フランスでアニメの歴代興業収入第1位に輝いたという本作は、いきなり軽い驚きで観る人の心をこの不思議な世界にひき込んでしまいます。

a0037414_14333394.jpg
だって、妊婦のお腹の中の子がいきなり喋るんですから。
「母さん、ボクを生んで!」って。

それに応える母親の言葉もふるってます。
「母さんのお腹の中で話す子は、自分ひとりで生まれるのよ」
すると、その子は言われた通り自分でお腹の中から這い出し、自分でへその緒を切ると母親に向かってこう言います。
「ボクの名はキリク♪」
この赤ん坊は自分の名を知ってる!
a0037414_1571219.jpg
英語でgiven nameというように、名前は与えられるもの。人の一生は、本当の名前を探す旅、自分探しの旅といえるのかも。
なのにキリクはそれを生まれた時から知っている。
それこそキリクが特別の存在であるという証拠なのでしょう。
だからってキリクは神様ヅラはしません。
なりは小リス並みだけど、気転と好奇心の強さだけは人一倍で色んなことに首を突っ込みたがり、お節介を焼きたがります。そして、無類の速さで突っ走る!インクレディブル家のダッシュ君と競争させてみたいくらい^^。
a0037414_1891617.jpg
最初の好奇心の対象は、魔女カラバに戦いを挑もうとする叔父さんでした。村の男達のほとんどがカラバに喰われた上に大切な水まで止められ、村は今、存亡の危機にあったのです。
強力な魔力と大勢の部下をもつ魔女カラバにひとりで戦いを挑むなんて死にに行くようなもの。
それを得意の気転で助けたのがキリクでした。
怒ったカラバはますます村に圧力をかけるようになりますが・・・・。
a0037414_18371744.jpg
アフリカを舞台にしたこのお話は、原作者で監督・脚本も務めるミッシェル・オスロさんが幼少時代を過ごしたギニアでの体験が基になっているそうです。
大地の色と原色を多用したカラフルな色使いがアフリカムードをますます高めています。原色は人の心を元気にしてくれる色。この映画を観ると力がわいてくる気がするのは、元気なキリクと原色のおかげかもしれませんね。

a0037414_14294885.jpg


a0037414_19114534.jpg
ちょっと忘れかけていた「今日のそっくりさん」。
今日は、魔女カラバのそっくりさんで^^。
a0037414_19164417.jpg
[PR]
by kiyotayoki | 2005-12-22 19:18 | 映画(か行)