映画の心理プロファイル

『不機嫌な赤いバラ』(1994 米)

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原題:『GUARDING TESS』(95分)
監督:ヒュー・ウィルソン
脚本:ヒュー・ウィルソン
    ピーター・トロクヴェイ
音楽:マイケル・コンヴァーティノ
出演:シャーリー・マクレーン
    ニコラス・ケイジ

前回ご紹介した『タイムトラベラー 昨日からきた恋人』(1999)と同じ監督が撮った作品。観賞後、心が温か~くなるサスペンスチックなハートフルコメディです。
日本語タイトルの“不機嫌な赤いバラ”とは、シャーリー・マクレーン扮する元大統領夫人テス・カーライルを指しているのでしょう。偏屈だけどチャーミングなテスを演じるシャーリーを見てるだけで思わず笑みがこぼれちゃう、そんな映画。共演のニコラス・ケイジもチャーミングさでは負けていません。なにしろ彼のファンになったのは、この映画がきっかけでしたから。

夫に先立たれた夫人は、2人の思い出の地である自然の美しいサマービルで隠遁生活を送っています。でも、さすが元大統領夫人。邸宅には使用人の他、7人のシークレット・サービスが常駐して警護任務にあたっています。a0037414_1130343.jpg
そのトップがニコラス・ケイジ扮するダグ・チェズニック。
この日、ダグは上機嫌で夫人邸に現れます。3年の任務が今日で終わるからです。いつも不機嫌で規則破りの常習犯である夫人のお守りからやっと解放される、そう思うだけで顔がほころぶダグ。
けれど、その幸せ気分は1日持ちません。ワシントンに帰るなり、上司に再勤務を命じられたからです。しかも大統領命令ですから、逆らうわけにはいきません。
大統領にダグの現場復帰を頼んだのは夫人でした。
現大統領は、前大統領時代に副大統領を務めていた関係で、夫人には頭が上がらないのです。
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渋々の復職ですからダグの態度はつっけんどんになりがち。だもんだから夫人の不機嫌ぶりにも拍車がかかって2人の関係はかなり険悪な状態に(^^;)。
レイバンのサングラスが威圧感を増すのに効果を上げてますねぇ。

「目は心の窓」というように、目には喜怒哀楽が素直に表れてしまいます。ウソをついた時、思わず目を伏せてしまうのは無意識にも目からウソがバレるのを恐れるからかも。
目は相手の心が探れる唯一ともいっていい場所。サングラスをされると、それができなくなるからまわりの人は不安になるし威圧感を覚えちゃうん。

さて、そんな関係でも夫人がダグを手放さないのは、彼女が彼の仕事ぶりをちゃんと評価しているから。聞き分けのない息子のように思っていたのかもしれません。一方のダグにしても、大統領夫人だった頃の彼女を知っているだけに、なんとか元の聡明な夫人に戻ってほしいと思っているのですが・・・。

そんな時、起きるのが夫人誘拐事件!
国家的な一大事だけに、ワシントンからFBIのお偉方が大挙してやってきます。おかげでダグたちは角に追いやられっぱなし。
でも、ダグにも意地と矜持があります。それは夫人を守るというS・サービスとしての意地と夫人のことは自分たちが一番知っているんだという矜持です。
さて、物語はこのあとどう展開していくのか。これ以上書くとネタバレになっちゃうので見てのお楽しみということにいたしましょう。
小品だけど、なぜか心に残っちゃう作品です。
      
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by kiyotayoki | 2006-02-27 09:35 | 映画(は行)