映画の心理プロファイル

『キングコング』(1933 米)

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原題:『KING KONG』(100分)
監督:メリアン・C・クーパー
    アーネスト・B・シュードサック
脚本:ジェームズ・A・クリールマン
    ルーズ・ローズ
音楽:マックス・スタイナー
出演:フェイ・レイ
    ロバート・アームストロング
    ブルース・キャボット

怪獣映画の原点ともいえる作品、500円で販売されてるDVDで久しぶりに鑑賞しました。
映画の主な舞台は、ノルウェーの某船長の航海日誌に記されいた謎の島。その島に伝説の怪獣キングコングが棲んでいることを知ったデナム(R・アームストロング)は前代未聞の映画を作ろうとやってくるのです。海図にも載っていないというその島は、スマトラの西方にあったのですね。

73年も前の作品ですが、霧の中から髑髏島が姿を現すシーンはワクワクドキドキ。遠くから太鼓の音が鳴り響き、どんよりとした空には黒くて大きな鳥が飛び交ってる・・・・。後でわかるんですが、この大きな鳥、実は翼竜だったのです。で、これも後でわかるんですが、この島はジュラシック・パークも真っ青の恐竜天国だったんですね!
デナムによると、かつてこの島を治めていたのは高度な文明を持つ古代人だったのだとか。コングや恐竜もひょっとしたらその古代人が遺伝子技術でつくり上げた生き物たちだったのかも。
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ストーリーは皆さんご存じのことと思いますので、あえて書く必要はないでしょう。
クライマックスは、マンハッタンにそびえるエンパイアステートビルの頂上での攻防(実際はなぶり殺しに近いんですが-_-;)。この有名なビルは、映画が公開される2年前にできたばかりだったんですってね。しかも、世の中はまだ不況の真っ最中。世界大恐慌が起こったのが1929年ですものね。
フェイ・レイ扮する主人公アンも不況のあおりで役につけず腹をすかせてNYの街をさまよい歩いているところをデナムに拾われる売れない女優の役。
一方でNYの街には上流社会の紳士淑女もわんさか。アメリカではすでに格差社会ができあがっていたんですね。
正装した金持ち連中がコングに追われて逃げまどうシーンは、観客には大ウケだったんじゃないでしょうか。
その意味では、この映画は不況にあえぐ大衆にひとときのカタルシスを味わわせてくれた作品だったのかも。
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by kiyotayoki | 2006-03-21 19:39 | 映画(か行)