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映画の心理プロファイル

『マクダル・パイナップルパン王子』(2004 香港)

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原題:『McDull,Prince de la Bun』(78分)
監督:トニー・ユエン
原作・脚本:ブライアン・ツエー
絵:アリス・マク
音楽:スティーヴ・ホー
Na:ジャン・ラム
声の出演:アンディ・ラウ
       アンソニー・ウォン他

この映画を上映中の映画館『ユーロスペース』が渋谷内でお引っ越しをしていたので、久しぶりに円山町まで足を運びました。
渋谷の円山町というと、ラブホテル街として有名だったところ。
今も煌びやかなラブホテルが林立していますが、それにプラスして今は若者なら誰でも知ってる(らしい)クラブがドドドンと建ち並びミュージックシーンの情報発信基地としても知られるところになっちゃた。そういう通りを、ちょっぴり浦島太郎気分で歩いてまいりました。
なにしろ、ボクがこの辺りを夜毎闊歩していたのは20代の頃ですから。
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その頃、公私ともに仲良しだった某TV局のディレクターがお笑い好きな人で、「じゃあ、一緒に若者向けの寄席をやりましょう」ってことになり、寄席の場所として選んだのが円山町の検番でした。
検番というのは、芸者さんの仕事を管理したり手配をしたりする所。2階に唄や踊りの稽古場があって、古いけどちゃんとしたステージもあったので(あと賃料が安かった♪)、そこを借りて『検番寄席』って色物(落語以外の漫才やコント)専門の寄席を始めたのでした。
お金のために始めたわけじゃないので、入場料は当時の銭湯の入浴料と同じ(確か380円)。だけどこの料金設定が随分と首を締めました。
今みたいなお笑いブームの前のことで、無名の若いお笑い芸人たちの、しかもあまりうまくない芸を見るためにわざわざ来てくれるお客さんはあんまりいなくて、最初の頃は道玄坂で声をかららしてチラシを配ってもお客は10人ちょっと・・・なんてザラだったなぁ。
それでも若い芸人さん達は雀の涙みたいなギャラで出てくれたし、ボクらも月に1度のこの日を楽しみに仕事に励んでおりました。
若かったんだなぁ、みんな(と、遠い目)。

映画が終わった後、検番が今どうなってるのか見に行ってきましたが・・・、
嗚呼、そこは立派なマンションに姿を変えておりました。

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そういえば、この香港製のアニメ映画の主人公、小ぶたのマクダルが通う「春田花花幼稚園」も渋谷以上に都市開発が進む香港の街中にあります。お母さんブタと歩いて幼稚園に向かう間にも次々と古いビルが破壊されていくシーンが印象的。
このアニメ、表向きは可愛いキャラでほのぼの感をかもし出していますが、そのキャラはひとクセもふたクセもあります。おまけにお話も単純なようで実はひとヒネリもふたヒネリもされていて、シニカルなのにハートウォーミングでもある。妙な間がある。だけど面白い。
・・・・こんな説明じゃどんな作品かわかんない?
ですよね^^;。
じゃ、公式サイト、見てみます?

公式サイト

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by kiyotayoki | 2006-03-30 17:01 | 映画(ま行)