映画の心理プロファイル

『フラットライナーズ』(1990 米)

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原題:『FLATLINERS』(114分)
監督:ジョエル・シューマカー
脚本:ピーター・フィラルディ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ケヴィン・ベーコン
    ジュリア・ロバーツ
    キーファー・サザーランド
    ウィリアム・ボールドウィン
    オリヴァー・プラット

死後の世界を垣間見ようとする5人の医学生たちを描いたスリラー。
久しぶりに観ましたが、出演者がみんな若い若い♪
最年長のケヴィンが31歳、キーファーは23でジュリアは22歳。ウィリアムが26でオリヴァーが29歳。みんなお肌もピッカピカ。若いっていいなぁ。
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「フラットライナー」というのは、心電図の波形がフラットになること、つまり心停止状態になることを表しています。5人はそれを人工的につくり出すことで、臨死体験をしようと考えた。

死の扉を開けようとするとき、いったい人は何を見るのか。怖いもの見たさって誰にでもありますが、5人はその禁断の扉を開けちゃった。果たしてその世界とは・・・。

この映画を観ていて、思い出したある心理実験があります。
オランダで1883年に実際に行われた、今なら絶対許されないであろう禁断の実験です。
目隠しをされベッドに縛り付けられた男はブアメードという名の囚人。それを取り囲む白衣の医師たちの1人がブアメードに厳かにこう告げます。
「これから行うのは、どれだけ血を取ったら人は死ぬかを確かめる実験だ。では、これから足の親指にメスを入れる」
鋭い痛みに顔を歪ませるブアメード。
ぽとりぽとりと血のたれる音がブアメードの耳にも届きます。それは死へのカウントダウンともいえる音でした。

数時間後、医師達はブアメードに聞こえるようにこんな会話を交わしました。
「これで血液の三分の一が流れたことになるな」
「うむ、人が死ぬには十分な出血量だ」
それを耳にしたブアメードが息を引き取ったのはそれから間もなくのことでした。

死因は出血多量?
いいえ。実は、ブアメードはどこも傷つけられていなかったのです。医師達はただ足の指に痛みを与えただけでした。そして、用意していた金だらいに水滴をぽとりぽとりと落とし続けただけ。なのに、ブアメードは衰弱し、とうとう死んでしまったのです。

この実験は、心の状態がいかに体の健康状態に影響を与えるかを調べるためのものだったんですね。「病は気から」といいますが、人は気持ちが落ち込むと治る病気も治らなくなるし、気持ちが前向きであれば薬の世話にならなくても病気に打ち勝つことだってできるということを証明した実験であったということ。
だからって、人を死に至らしめちゃうなんて、ねぇ。

さて、映画に戻りましょう。
臨死体験をした5人の心は、ブアメードと同じように“恐怖”に取り憑かれてしまいます。というのも、現世に戻ってきたとき過去に自分が犯した罪の意識まで持ち帰ってきてしまったから。
忌まわしい幻覚に怯える若者たち。
さて、彼らは死の恐怖に打ち勝つことができるのでしょうか。
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by kiyotayoki | 2006-04-11 19:03 | 映画(は行)