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映画の心理プロファイル

『立喰師列伝』(2006 日)

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(104分)
監督・原作・脚本:押井守
音楽:川井憲次
出演:吉祥寺怪人
    兵藤まこ
    石川光久
    川井憲次 他

一昨日は1年ぶりの仮面学会の夕食会(カヌさん、入会していただいたのにお声をかけなくてスミマセン^^;)。夕食会の場所は、横浜中華街のそばにあるイタリアン『ビスコンティ』。
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トイレに『ルードウィヒ 神々の黄昏』(1972)のポスターが貼ってあったところをみると、店名の由来はルキノ・ビスコンティからきてるんでしょうね。
予約してくれたNaNaさんによれば、ジモティにはピザの美味しい店として有名なんだとか。確かにナポリ風のピッツァ(マルゲリータ)、美味しゅうございました。

それにしても移動の多い一日でした。新宿(14:30)→横浜(16:00)→吉祥寺(21:00)→横浜(1:00)→練馬(2:00)→新宿(2:30)。移動はすべて車(長時間の運転、さすがに疲れました>_<)。
その間に吉祥寺のバウスシアターで観たのがこの『立喰師列伝』。
同行のT.Kさんが仕事の都合もありどうしても観たいというので、食事もそこそこに横浜から移動。雨の中、劇場に駆け込んだ時には上映開始から15分ほど過ぎておりました(レイトショーで1回っきりの上映でしたT_T;)

『攻殻機動隊』(1997)『イノセンス』(2004)の鬼才・押井守監督が約20年も温めていたアイディアを映画化したものなんですってね、これ。
それだけに監督の強い(強すぎる?)こだわりが感じられるプライベート作品に仕上がっていました。押井監督が成功者じゃなかったら世に出ることはなかったんじゃないかしらん。
でも押井ファンにとっては監督の心の深層に迫ることができて嬉しかったかも。

主人公は立ち喰いのプロたち。
解説によると「たた一食のために己の全知と全能をかけ飲食店に挑む流浪の仕業師たち」とあります。ただの食い逃げではなく、出された喰いものに何のかんのと難癖をつけ、弁舌爽やかに店の主人を圧倒し代金を払わずに去っていく立ち喰いのプロたちのお話なのです。こういう発想自体は個人的に大好き。写真を元にデジタル加工で3Dアニメ化された映像も面白い。
だけど、1本の映画にするために戦後昭和史を絡めちゃったので、エピソードの羅列になってしまった感じ。
半分の時間にまとめてくれていたら(&運転で疲れてなかったら)もっと楽しめたかもなぁ。
by kiyotayoki | 2006-06-19 10:04 | 映画(た行)