映画の心理プロファイル

『暗くなるまで待って』(1967 米)

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原題:『WAIT UNTIL DARK』(109分 米)
監督:テレンス・ヤング
原作:フレデリック・ノット
脚本:ハワード・カリントン夫妻
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:オードリー・ヘプバーン
    アラン・アーキン
    リチャード・クレンナ
    エフレム・ジンバリスト・Jr

残暑きびしい折り、朝起きると冷蔵庫に直行して水分補給というのが日課になってしまいましたが、“冷蔵庫”というと思い出すのがこの映画です。
先日、NHK-BSでもやっていました。

原作者のフレデリック・ノットは『ダイヤルMを廻せ!』も書いた人。
なのでこの映画も、もしヒッチコックが撮っていたらどんな作品に仕上がってただろうと想いながら観ておりました。
金髪好きのヒッチコックだったらやっぱり金髪の女優を選んでいたのかな。
とすると、オードリーはこの役もらえなかったかな・・・とかね(^^ゞ。
ただ、“DARK(闇)”がテーマの映画で、自分の命を守るためにその闇にまぎれ込む必要のある役なので、金髪よりブラウンヘアーのほうが向いていそう(ヒッチコックがこの原作に手を出さなかったのはそのせいかしらん・・・な~んてネ)。
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夫のサムが見知らぬ女性からヘロインを隠した人形を受け取ったばかりに怖ろしい体験をしてしまう主婦のお話です。その主婦スージーを演じるのがオードリー(当時37才)。彼女には目が見えないというハンディキャップがあります。
ヘロインを取り戻そうとする一味は、その弱みにつけ込んで彼女から人形を奪い返そうとするのですが・・・。
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原作が舞台劇だけあって、物語のほとんどは半地下にあるスージーの家の中で展開します。
玄関ドア以外に出口はない。その出口を塞がれ逃げ道を失った彼女は殺し屋(A・アーキン)から身を守るために部屋中の灯りを壊し、闇の中に身を潜めます。
闇の中ならハンディキャップはなくなる。
それどころか、闇に慣れた自分は闇に不慣れな敵より有利になる。
人は情報の8割以上を目から取り入れています。視覚に頼って生活しているといっても過言じゃない。ところが闇はその大切な視覚を奪ってしまう。だから人は闇がコ、コワイ。
殺し屋もさすがに困ったはず。
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ところが、1つ誤算があった。
部屋の中にまだ光を発するもの(光源)が残っていたのです。
それが冷蔵庫(写真に写ってるやつ)。扉を開けると庫内に灯りが点くことをスージーは忘れていたんですね。

冷蔵庫の便利な機能が持ち主を裏切り、殺人鬼の味方をしてしまう驚きとそこから生まれるサスペンス・・・それがこの映画の一番の見どころかも。もちろん、ベテランの域に達しつつあったオードリーの迫真の演技も見逃せません♪
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by kiyotayoki | 2006-08-24 18:16 | 映画(か行)