映画の心理プロファイル

『キングコング』(2005  新西蘭・米)

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原題:『KING KONG』(188分)
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン他
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ナオミ・ワッツ
    エイドリアン・ブロディ
    ジャック・ブラック    

“観たいけど観たくない”映画の筆頭だった本作、とうとう観てしまいました。

数多の生き物を絶滅の危機に追いやり、また地上から消滅させてきた我等人類の傲慢さ・強欲さ、そして罪深き業をこれでもかってほど見せつけられる映画だってことがわかってる。・・・これもまた“不都合な真実”だな。
惨い結末もわかっている。できれば目を背けていたい。
これほどラストシーンが見たくない映画って珍しいかも。
しかも、上映時間がやたら長いし。

けど結局、観たい衝動に負けてしまいました(^^;。

南海の孤島、髑髏島は外観は怖ろしいけど、生命のゆりかごのような地だったんですね。
人類(原住民)もいるけど、彼らは島のはじっこ、海辺だけで慎ましく暮らしてる。分をわきまえてるんですね。しかも彼らは、島の支配者たちを畏れ、敬っている。だから、人身御供も差し出す。それが賢明な策かどうかは別にして、彼らの自然に対する真摯な態度が見て取れます(この映画では、今までの人身御供の末路がちゃんと描かれていてゾ~っとしましたが)。

そんなこととはつゆ知らず上陸して、コングへの人身御供としてさらわれてしまうのが、ナオミ・ワッツ扮する女優のアン・ダロウ。今回の映画では、彼女の人となり(売れないコメディエンヌであることが後でポイントとなります)や、彼女がなぜコングに心を寄せるようになったのかがしっかり描かれているのが特徴。
それだけに最後が余計つらいんですね。それでなくても近ごろ涙もろいので、やっぱりティッシュが必要となりました。
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それにしても、アン・ダロウの生命力には感服。コングに振り回されても、崖から落とされてもしぶとく生き残る。しかも、ジャングルの中を走る走る。裸足でですよ。
ナオミ・ワッツって、美女の系譜に入りそうな人なのに、惜しげがないというか、気っぷのいい女優さんですね。

ラストの彼女の表情には救われた思いがしました。
彼女を愛し彼女の身を案じたジャック・ドリスコル(A・ブロディ)がアンに駆け寄った時、彼女の顔には安堵の表情も笑顔もなかったのです。

よかったね、コング
アンの心は永遠にキミのものだ(・・・だといいな)。






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本日のBGM。
タニア・マリアの『NO COMMENT』。
このアルバムも、昨日ご紹介した『beyond words』同様、全曲スキャット。
まさに「ノー・コメント」なのです。

タニア・マリア。ラテン・ジャズ界に強烈な存在感と個性を放つブラジリアン・ヴォーカリスト&ピアニスト(キーボード奏者)です。
ジャケ写を見た時は、キングコング、いえ、電撃ネットワークの南部さんかと思ってしまいましたが(失礼)。
よくいえば、豹柄服の似合いそうな大阪のおばちゃんって感じの人(ホメてないじゃん^^;)。

とにかく、男前な声とリズムがカッコいいんデス♪

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by kiyotayoki | 2007-03-04 13:35 | 映画(か行)