映画の心理プロファイル

『ハンニバル・ライジング』(2007 米・英・仏)


GWなので、普段できないことをしようと思って、久しぶりに映画のハシゴをしてきました。
観たのは、『ハンニバル・ライジング』と『スパイダーマン3』の2本(これが今年4本目と5本目^^;、やっと月1本のペースになりました)。あ、どちらもシリーズ物だ。どうせなら『ロツキー』のシリーズ最新作も観ちゃえばよかったか?
だけど、もうそんな元気はないしな~(^~^;。

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原題:『HANNIBAL RISING』(121分)
監督:ピーター・ウェーバー
原作・脚本:トマス・ハリス
音楽:アイラン・エシュケリ
出演:ギャスパー・ウリエル
    コン・リー
    リス・エヴァンス
    ケヴィン・マクキッド

『ハンニバル・ライジング』は、ご存じハンニバル・レクターがいかにして冷酷な殺人鬼へと変貌していったのかを、子供時代から解きほぐしていくお話。

物語は1944年の冬から始まります。当時、10歳ぐらいの少年だったハンニバルは、リトアニアの貴族の息子として幼い妹ミーシャと両親とで何不自由なく暮らしていましたが、戦争が彼の運命を一気に変えてしまいます。

考えてみたら、リトアニアって国のことはほとんど知らないな。
首都は、ビリニュスっていうのね。
でもって、亡命ユダヤ人に旅券を発行した日本領事官の杉浦千畝さんの有名なエピソードは、この国で生まれたんだっけ。記憶が曖昧になってました(^^;。
1940年にソ連に併合されたらしいんだけど、1944年の段階ではドイツ軍が支配していたんでしょう。
だけど、1944年の冬といえば、戦争末期。ドイツ軍は敗走し始めてる。ソ連軍が北からどんどん盛り返してくる。国内は大混乱。
そんな中、レクター一家は住み慣れた城を出て山奥の別荘に疎開します。
だけど、それが凶と出てしまう。
ドイツ軍とソ連軍との戦いに巻き込まれて、両親は死亡。
そのあとやってきた民兵等によって、妹のミーシャまでも・・・。その死が、ハンニバルの心に生涯癒えないトラウマとなってつきまとうことになるんですね。
そして、人食いハンニバルの素地ができあがる。

なるほどね。よくわかりました。
だけど、わかり過ぎるというか、お話があまりにもトントン拍子に進んでいくところが難点といえば難点。これって、原作者が脚本家も兼ねている弊害かなぁ。

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青年期のハンニバルを演じるギャスパー・ウリエル。端正な顔立ちなのに、左右非対称なところがよかったな。
非対称になってしまうのは、表情を変えると左頬に現れるくぼみのせい。顔の右半分が能面の小面だとすれば、左半分は般若のよう。
顔の右半分には建前(理性)が、左半分は本音(感情)が表れるといいますから、ハンニバルの本性が特徴的なくぼみによって強調されている感じ。
ギャスパーがこの役を勝ち取れたのは、そんな顔の持ち主だったからかも。
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『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』には、クラリスという、レクターの気持ちを唯一人理解する女性が登場しましたが、本作でクラリスの役割を果たすのがコン・リー扮するレディ・ムラサキ。日本人で、ハンニバルの叔父と結婚してパリに在住しているという設定。
そのせいで、映画の中には西洋人がイメージする日本テイストがたっぷりアレンジされています(許容範囲でしたけどネ^~^)。
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ハンニバルを狂気に走らせるきっかけを作る民兵のリーダーを演じるのはリス・エヴァンス(アイファンズ)。この人というと思い出すのは、『ノッティングヒルの恋人』(1999)のファンキーなお兄ちゃん(^~^。今回は、真面目に悪を演じていらっしゃいます。

外伝らしく(?)、雰囲気のある映画に仕上がっていました。
ただ、これは個人的な感想なんですけど、人間の生首って、どんなに精巧に作られていても偽物感があって、なんか興ざめしちゃうんだな。

長くなってしまったので、もう一本の『スパイターマン3』については、また今度ということで(^^;。
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by kiyotayoki | 2007-05-03 17:24 | 映画(は行)