『スパイダーマン3』(2007 米)
原題:『SPIDER-MAN3』(139分)
監督:サム・ライミ
原作:スタン・リー、S・ディッコ
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:クリストファー・ヤング
出演:トビー・マグワイア
キルステン・ダンスト
ジェームズ・フランコ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
トファー・グレイス
140分、ダレることなく見せてしまうサム・ライミ監督の力量には拍手。
だけど、ちょっと詰め込みすぎたんじゃないかなぁというのが正直な感想でした。
なにしろ今回、スパイディ(もう愛称で呼ばれるほど人気者になってるんですね)は3人の強敵のほかに、内なる強敵とも戦わなくっちゃならない。おまけに愛するMJとの恋もままならないときてる。いやもう大変なんです。
まだ始まったばかりなので、内容についてはあんまり書かないほうがいいと思うけれど、今回の最大の関心事はブラック・スパイダーマンはどういう存在で、お話にどう絡んでくるのかってことですよね。
観ていて思ったんだけど、これと似たような図式、何かの映画にもあったなぁ。
で、思い当たったのがジム・キャリー主演の『マスク』(1994)。
ブラック・スパイダーマンのアイディアは、あの映画から?
いや、スパイダーマンは歴史のある漫画だから、アイディアを拝借したのは『マスク』のほうかな?
・・・なぁんて思案しているあいだにも、センシティブな女心に気づかないピーター・パーカーは最愛の人を失いそうになるわ、能力さえ失いそうになるわでてんてこ舞い。
今回、新たに登場する怪人サンドマンに扮する役者さん、どこかで見たことがあると思ったら、『サイドウェイ』の色男トーマス・ヘイデン・チャーチだったんだ!
イメージが違いすぎて、彼だとは最後まで気づかず終いでございました(^^;。
シャイで、いつも後悔ばかりしていて、センスもなくて、おまけに、どこかの国の皇太子みたいな髪型をしているピーター・パーカー君。
日本人の男性像とダブるだけに、不甲斐ない姿をこれでもかって見せつけられると、ちょっと近親憎悪に近い感情がわき上がってくるのは困りもの(^~^;。
だけど、まだ続きそうな底力と勢いが感じられるシリーズではあります(ただ、トビー・マグワイアも31歳。年齢を考えると、出演者を総入れ替えしてリフレッシュさせる案が浮上するかもしれませんが^^;)♪