Barry McGee展
グラフィティという言葉を知ったのは、ルーカス監督の
映画『アメリカン・グラフィティ』(1973)を観たときだったかな。
辞書を引いたら「落書き」と出ていて、
「アメリカの落書きって何よ?」と首を傾げたものでした。
その時は、「アメリカの、落書きをするような悪ガキ世代の、落書きみたいな思い出話って意味かな」と、ひとりで勝手に結論づけたもんですが、アメリカでその落書きがアートになっちゃってると知ったのは、もっと後のことだったような。
そんなグラフィティ・アートの旗頭のひとり、
バリー・マッギーの個展を見に、久しぶりに神宮前のワタリウム美術館へ行ってきた。
この美術館、街中にあって行きやすいってこともあるけど、現代アート中心の展示内容で、かしこまっていないのがいいし、一度入場券(1000円)を買うと期間中は何度でも入れるというちょっと嬉しいシステムもある。
それに、アートグッズや書籍も充実しているので、休日のひとときを過ごすにはナイスな場所。
美術館に着いて、まず目についたのが、道路をはさんだ向かいの店の前面を使ったコレ⇒⇒
誰にも文句を言われない落書きってどうよ(^~^。
編集者との打ち合わせの帰りに、この展覧会に行こうと誘ってくれたイラストレーターのnanaさんは、さすが同業者だけあって、どういう風に描いてあるか、削ったりしてあるかを丹念にチェックしておりました。
これは、クレーンを使って描いたそうなんだけど、普段、ストリートで落書きしてる連中って、背の届かないような高い場所にどうやって描いてるんだろ・・・・
そんな疑問を氷解させるオブジェが展覧会場内に展示されておりました。
それがこちら♪
へえ~、こうやって肩車して描くんだ。
だけど、一番下の人は大変だよ、3人分の体重を支えなきゃなんないんだから。
おいおい、大丈夫かい
・・・と、よく見たら、全員マネキンで、ホッ(^^;
バリー・マッギーさん、1966年生まれっていうから、40歳ちょっと。
オープニングの日には、本人による講演&パフォーマンスもあったんだとか。
展示物のレイアウトも、もちろん、本人によるもの。
だから、かなりこだわりが感じられましたよ。
お母さんがアジアの人ということもあるのかな、作品にはアジアンテイストもかいま見ることができて面白かった。
Barry McGee展は9月30日まで
書籍コーナーで、こんな絵本を見つけました。
ヨックム・ノードストリュームというスウェーデンの作家の絵本、『セーラーとペッカ』。
引退した船乗りのセーラーさんと相棒犬ペッカとの何気ない、ほのぼのとした日々を描いた絵本シリーズで、全部で5巻。
画像は、2巻目に当たるのかな、『いったいどうした?セーラーとペッカ』ってタイトルが目に飛び込んできて、思わず手に取っちゃった(^~^。
ヘタウマ風の絵柄ととぼけた作風、独特の色使いがステキな絵本でございました♪