映画の心理プロファイル

『バタフライ・エフェクト』(2004 米)

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原題:『THE BUTTERFLY EFFECT』(114分)
監督・脚本:エリック・ブレス
        J・マッキー・グルーバー
音楽:マイケル・サビー
出演:アシュトン・カッチャー
    エイミー・スマート
    ウィリアム・リー・スコット
    エリック・ストルツ

change one thing,
     change everything


このコピーが映画のすべてを表していますね。

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タイトルの“バタフライ・エフェクト”とは、カオス理論を“一匹の小さな蝶の羽ばたきが、結果として地球の裏側で台風を起こすこともある”という喩えで表した有名な言葉。

過去の出来事をちょっぴり変えたおかげで、未来がまるっきり変わってしまう・・・。
それをコメディタッチで愉快にスリリングに描いたのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでしたよね。

この映画も同じ趣向なんだけど、こっちはかなりシリアスな上に過去への戻り方が一風変わってる。デロリアンみたいなタイムマシーンは使わない。
じゃ、何を使って過去へ戻るのか・・・。
実は、日記
ここがユニークというか、このお話の最大の売りになるのかも。

少年時代のエヴァンは、時々記憶を喪失することを除けばごくふつうの子供に見えた。
母親に相談を受けた精神科医は、そんな彼に治療のために毎日日記をつけることをすすめる。
その日記が過去へ戻るきっかけ、というかタイムスリップする扉の役目を果たすことになるんですね。
成長したエヴァンは、日記に書かれた過去の記述に神経を集中すれば、その過去に戻れることに気づくのです。
その能力を使えば、過去に起きたことを起きなかったことにできる(あるいは、その逆も)。
実はこの過去干渉能力、父親からの遺伝のようなんだな(父親はその能力ゆえに身を破滅させている)。

エヴァンはその能力を何に使ったか。
それは愛する女性ケイリーの辛い現状を変えるため。
けれど、愛する者を助けるためにした些細な行いが、 すべての人々の人生に予想もしなかった大きな変化となって襲いかかることになる。
それを修正するためにまた過去に干渉すると、また予想もしなかった大きな変化となって主人公を苦しめる。その負の連鎖をいかにして止め、愛する人を幸せにできるか・・・。そのためにエヴァンは七転八倒することになるんですね。
次々に変化していく過去と現在。それがうまく映像化されているので、どんどん物語に引き込まれていくって感じ。
ただ結末は、見る人によって賛否両論あるかもしれないな(どんな結末にするかは、制作サイドでももめたらしく、別パターンのラストもあるらしいですね)。

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エンディングに流れるオアシスのStop crying your heart outは、この終わり方にぴったりな曲ではあるなと思うけれど(^~^。
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by kiyotayoki | 2007-08-30 10:29 | 映画(は行)