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映画の心理プロファイル

音のマエストロ ~音響アーティスト~

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効果マンという職業があることは知られているけれど、
今は、音響アーティストと言ったほうが通りがいいのかも・・・

たまたま見た『地球街角アングル』という番組(NHK BS-1)で、ハリウッドの音響アーティストにスポットライトを当てていた。
タイトルは、『ハリウッド 音のマエストロ』。

驚いた。
コンピュータ技術を駆使して作られるハリウッド最先端のSF映画にも、実は昔ながらの超アナログな職人技がまだ生きていたからだ。
その職人技を披露してくれたのが、音響アーティストの2人(女性)。

映画の音は、ほとんど全て後から付けられたもの。
音響アーティストの役割は、俳優たちの演技に対応する複雑で微妙な音を作ること。
そこに、伝統の職人技が生きていたのです。

ハリウッドで活躍する音響アーティストは、50人あまりだという。
その中で、番組がフィーチャーしたのは、アリシア・スティーブンソンさんとドン・フィンターさんの2人組。ドンさんはアリシアさんの下で7年下積みを経験してプロになったらしい。
これまで2人で、アカデミー賞受賞作品を始め、数々の大作を手掛けてきたという。
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たとえば、異常気象がニューヨークを襲うSF大作「デイ・アフター・トゥモロー」でエンパイアステートビルが一瞬にして凍り付くシーンに音を付けたのも、アリシアとドンの2人。

異常な低温にさらされて、エンパイアステートビルがてっぺんの避雷針(?)から順にピシピシパリパリと凍り付いていく様がCG映像と音で表現されていくシーン。
そのピシピシパリパリをどうやって作っているかというと、どこかから探してきたコンクリートの破片や発砲スチロールで砂をぐりぐり。窓ガラスが凍りつくところは、ガラスの破片を使って・・・と、超アナログなのだ。
昔のラジオドラマで効果マンが、馬の駆けるパカッパカッって音をお椀を使って作っていたのと似たような手法。

だけど、ビルが凍っていく音なんて誰も聴いたことがない。そんな音を臨場感たっぷりに作り出す・・・それが2人の真骨頂、職人技ってやつ。

録音スタジオは、映像を映し出すスクリーンがある以外は、まるでビルの工事現場みたいな有様。
床には、いろんな足音を出すための床素材がランダムに敷き詰められている。
そこで2人は、いろんな素材を使って、映像にぴったりな音を作り出していく。
声優が声をあてるようにして、音をあてていく。

音響アーティストって声優ととても似た職業だったんだ、そう実感させてくれる、いいドキュメンタリーでした。
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by kiyotayoki | 2007-09-22 10:04 | 閑話休題