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映画の心理プロファイル

『ボーン・アルティメイタム』(2007 米)

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原題:『THE BOURNE ULTIMATUM』 (115')
監督:ポール・グリーングラス
脚本:トニー・ギルロイ他
音楽:ジョン・パウエル
出演:マット・デイモン
    ジュリア・スタイルズ
    デヴィッド・ストラザーン  
    ジョーン・アレン
    アルバート・フィニー
    スコット・グレン

ボーン・シリーズ完結編、観てまいりました。

主人公は、CIAの極秘プロジェクト「トレッドストーン計画」によって究極の暗殺者仕立て上げられ、暗殺指令の執行中に記憶を失ってしまった男、ジェイソン・ボーン。
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ボーンは、過去と決別するため、そしてCIAの陰謀を暴くために、切れかかった記憶の糸を紡ぎ直し、強大な組織に単身立ち向かっていきます。
それは、自らの忌まわしい過去と対峙する、苦い自分探しの旅。
でも、その旅を続けるのは至難の業。
というのも、世界中に情報と人員の網を張り巡らすCIAが、その威信と面子をかけてボーンを亡き者にしようと襲いかかってくるから。

3作目の今回も、ロンドン、スペイン、タンジール(モロッコ)、ニューヨーク・・・と、世界をまたにかけて繰り広げられる逃亡・追撃戦は、終始、緊迫感があり、手に汗握る展開の連続です(手持ちカメラを使っているのか画面が激しく揺れるので、目もヘトヘトになります^^;)。

面白いのは、「2」の続きから始まるわけではないこと。
「2」は、NYで執務中のCIA幹部パメラ(J・アレン)に電話をかけてきたボーンが、パメラから自分の本名を告げられるところで終わったけれど、「3」はそこから始まるわけじゃない。
ちょっと過去に戻って、ロシアからボーンがいかに脱出し、なぜNYに現れたのかが映画の半分ぐらいを使って描かれる。
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極秘プロジェクトに関わったCIAの幹部は、「1」と「2」でかなり死んでしまったけれど、まだいたんだね。その幹部として今回登場するのが、『グッドナイト&グッドラック』のデヴィッド・ストラザーンと『羊たちの沈黙』のスコット・グレン。この渋好みの2人がボーンの天敵となる。

CIAの武器は、ハイテク情報網と、それに連動してチームで個人で動く殺し屋たち。
一方、ボーンの武器はハイテク情報網の先を読み、かいくぐる明晰な頭脳と動物的な勘、そして並はずれた運動能力。そのスリリングな駆け引きがこの映画の魅力なんだろうな。
ストーリー的には、どんどん収束に向かっていくし、それほどの驚きもない。それでもスクリーンから目が離せないのは、次々に襲ってくる敵をボーンがどうやってかわすか、その、時に鮮やかで、時に荒っぽい技に思わず息をのんでしまうため。

紙一重で危機を切り抜けていくボーン。
だけど、今回も危うい場面が用意されてる。
というのも、殺し屋がミスディレクション(誤導)を仕掛けてきたから。
ミスディレクションというのは、相手を誤った方向へ誘導する心理テクニック(しかも相手は誘導されていることに気づかない)。
殺し屋が爆弾の入ったバッグを置いたのを目撃したボーンは、爆発を回避しようと手前で立ち止まる。ところが、そのバッグはフェイクでボーンが立ち止まった付近に本物の爆弾が仕掛けられていたのだ!・・・・といった具合。
ボーンに見られていることを知った上での殺し屋の計略だったのです。
そういう奴らと対峙しなきゃならんいんですから、ボーンはひとときたりとも気が抜けないし、観てるこっちも気が抜けない。

今回のが完結編だったけど、続編も期待したいシリーズではあります。

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          マット君、後半、少し太ったように感じたのは気のせい?
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by kiyotayoki | 2007-11-19 17:26 | 映画(は行)