映画の心理プロファイル

『キャリー』(1976 米)

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原題:『carrie』(98分)
監督:ブライアン・デ・パルマ
原作:スティーヴン・キング
脚本:ローレンス・D・コーエン
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:シシー・スペイセク
    パイパー・ローリー
    ウィリアム・カット
    ナンシー・アレン
    ジョン・トラヴォルタ
    エイミー・アーヴィング

ボー・BJ・ジングルズさんの記事を読んで以来、久しぶりに観てみたいなぁと思っていたこの作品、WOWOWでやってくれたので、やっと念願が叶いました♪

なにしろ映画館で観たのは30年前。前半部分はすっかり失念しておりました(^^;。
ひゃあ、オープニングにこんなシャワーシーンがあったんだっけ。
湯煙の中で、体育の授業を終えた女子高生たちがキャアキャア嬌声をあげながらシャワーを浴び、着替えるシーンが延々と映し出されます。
そんな喧噪から逃れるように、離れたところでひとり黙々とシャワーを浴びるキャリー。
というのも、彼女は同級生たちから鼻つまみもの扱いされているから。
洋の東西を問わず“いじめ”ってのは厳然としてあるのね。
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と、突然、キャリーが悲鳴をあげる。
何事かと思いきや、キャリー、17歳にして初潮を迎えてしまったのでした。
ここぞとばかりに嘲り、はやし立てる同級生たち。
なるほど、このシーンはキャリーの人となりと、同級生たちとの関係性を表現するには無くてはならないものだったのね(^~^。
それにしても、当時新人だったナンシー・アレンの脱ぎっぷりはお見事。

考えてみたら、シャワーシーンは敬愛するヒッチコック監督へのデ・パルマ監督なりのオマージュでもあったんでしょうね。
しかも、キャリーが通う高校の名前が「ベイツ高校」ときた。これも、もちろん『サイコ』の舞台となるベイツ・モーテルのもじり。キンキンと鳴り響く効果音も、いかにも『サイコ』っぽい(^^。
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しかもキャリーは、『サイコ』の主人公ノーマン同様、母親の呪縛に囚われてる。
この母親を演じている女優パイパー・ローリー、どこかで見たことがあるなと思ったら、『ツインピークス』のあの変なおばさんだったんだね。

ノーマンと違うのは、彼女には怒りを引き金として念動力(サイコキネシス)を発揮する力があること。その力がクライマックスのプロムの夜の惨劇を生み出すことになっちゃうんですね。
画面分割を多用して描かれるそのクライマックスは今見ても十分迫力がありました。
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共演してるウィリアム・カット、懐かしい~。
彼の主演した『ビッグ・ウェンズデー』を観て、サーフィンに憧れたもんなぁ。
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いじめっ子ナンシー・アレンの彼氏を演じるジョン・トラヴォルタも若い若い。
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幸せの絶頂からいきなり不幸の極みへと突き落とされる可哀想なキャリーをシシー・スペイセクが見事に演じきってるこの作品。未見の方にぜひそのさわりでも味わってもらいたいと思い、最近やたらとお世話になってるYouTubeで探してみたら、ありました、ありました、予告編♪

予告編


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by kiyotayoki | 2007-12-06 21:20 | 映画(か行)