『スティング』(1973 米)
原題:『THE STING』(129分)
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:デヴィッド・S・ウォード
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
出演:ロバート・レッドフォード
ポール・ニューマン
ロバート・ショウ
チャールズ・ダーニング
昨夜は、みるつもりはなかったのに、ついつい最後までみてしまいました。
やっぱり面白いものは、何度みても面白いな♪
調べて嬉しい驚きだったのは、監督のジョージ・ロイ・ヒル、まだご健在だったこと。
御年85歳。
『明日に向って撃て!』(1969)ではこの映画の主演のふたりと、
『華麗なるヒコーキ野郎』(1975)ではレッドフォードと、
『スラップショット』(1977)ではニューマンと、一緒に仕事をしてる。
よほど相性が良かったんだろうね、この3人は。
己が悪知恵とガッツのみを頼りに巨大裏組織のボスにコンゲームを仕掛ける詐欺師たちを描いた痛快娯楽劇です。コンゲーム(相手を信用させて詐欺をはたらくこと)という言葉を知ったのも、この映画のおかげ。
主演の2人、レッドフォード(当時35歳)とニューマン(当時47歳)は12も歳が離れていたんだね。敵役のロバート・ショウはニューマンより2つ下の当時45歳。
今回、改めて思ったのは、この映画には美女が出てこないなぁということ。
初めて映画館でこの映画を観たときの不満は、それだけだった。
ニューマンの情婦を演じるアイリーン・ブレナンは、いかにも世話女房タイプだし、レッドフォードが心を寄せるダイナーのウエイトレスもかなり人生にくたびれた感じの女性だ。
演じているのは、ディミトラ・アーリスという女優さん。
彼女のキャリアを調べるためにあちらのサイトを覗いてみたりしたけど、彼女を形容するのに書かれているのは決まって「哀しげな顔をした女優」デシタ(^~^;。
とにかく華がない。レッドフォードがホレる女性なのに、なんでこんな女優さんを選んだんだろう・・・・そう思ってた。
今回も正直、そう思った。
だけど、よくよく考えると、この役は華があっちゃいけないんだろうな。
“孤独”って共通項だけで惹かれ合ったような感じだったし、
ベッドを共にしたあともレッドフォードは満足げではなく、彼女に背を向けていたし(ベッドの中で、うまく事が運ばなかった可能性もある?)、
その翌日のことを考えても、美女だとある意味ショックが大きすぎるかもしれないし・・・・。
な~んてね(^^;
それはそれ、
監督、脚本家、出演者、そして、作曲家、みんないい仕事をしてる映画って滅多にない。
この映画は、その滅多にない1本であることは確かです。