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映画の心理プロファイル

麻布十番散歩

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先日、麻布十番商店街の裏通りを
幼馴染みの友人達と歩いていて、気になる店を見つけた。

古民家改造型の、蔦の絡まるシックなレストランで、
店名が『田能久』というのだ。
しかも、すき焼きの店らしい。

麻布の、すき焼きの店で、田能久といったら、
僕より上の世代で映画好きなら、これを思い出さないわけがない。

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そう、若き日の加山雄三の
大ヒット作
若大将シリーズ♪♪♪
若大将というのは、加山雄三扮する主人公・田沼雄一のニックネーム。
明治10年創業のすき焼きの名店『田能久』の跡とり息子ってこともあるけど、スポーツ万能、リーダーシップも抜群で、ここぞという時に頼りになる男って意味で彼につけられた呼び名なんだな。

映画は超ワンパターン。ハンサムでスポーツ万能、おまけに唄もうまいナイスガイの若大将は、人に頼まれると嫌と断れない性格で、それゆえに毎回さまざまなトラブルに巻き込まれる。しかも、ラブソングを作って歌うわりには恋は苦手というか、女心がわかってなくて、恋のトラブルにも巻き込まれちゃう(^^;。

1961年の『大学の若大将』を皮切りに17作公開されたらしいけど、まだ小さかったのでリアルタイムで観たのは『ハワイの若大将』が最初だったかなぁ。
なにせそんな脳天気な若大将シリーズを観ながら育ったので、「大学生になったら、こんな楽しい毎日が待ってるんだなぁ」って、こっちも脳天気に未来に夢を馳せたもんです。

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ま、それはともかく、その若大将の実家が『田能久』だったのですね。
お父さん役の有島一郎さん、好きだったなぁ、懐かしいなぁ。
調べたら、役名が田沼久太郎。
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そうそう、お婆ちゃん役の飯田蝶子さんから「久太郎!」って、いつも小言をいわれてたっけ。
明治10年創業の店だから、ご先祖の名前にもきっと「久」がついてたんだろうな。で、「田」と「久」を「の(能)」でつないで『田能久』って屋号ができたのでありましょう。

それとも、落語の演目に『田能久』ってのがあるから、
ご先祖が落語ファンで、「こいつは屋号にぴったりだ」と思ってつけたのかもネ。
(落語では田能村の久兵衛さんが田能久と呼ばれてる)

さて、麻布十番で見つけた『田能久』さんは、どういう理由で店名をつけたんだろ。
一度、夕飯時にお店にうかがって、ご主人に聞いてみたいな。

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《映画データ》
『大学の若大将』 (1961)
監督:杉江敏男
脚本:笠原良三、田波靖男
音楽:広瀬健次郎
出演:加山雄三
    星由里子
    田中邦衛


※ちなみに、右上の写真は、麻布十番の名所のひとつで、
  童謡『赤い靴』のモデルとなった「きみちゃん」の像デス。
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by kiyotayoki | 2008-06-18 10:47 | 備忘録