映画の心理プロファイル

『ピンチクリフ・グランプリ』(1975 ノルウェー)

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原題:『FLAKLYPA GRAND PRIX』(88分)
監督:イヴォ・カプリノ
脚本:クジェル・オークラスト
    レモ・カプリノ
    クジェル・シバーセン
    イヴォ・カプリノ
音楽:ベント・ファブリシャス=ビュール


手作り感と温かみ、そして、スピード感もあふれる人形アニメです。
この手のアニメで、ノルウェー製というのは初体験♪
音声を逆回転させたように聞こえるノルウエー語も新鮮だった。
本作は製作後30年を過ぎてもノルウェー映画観客動員数ナンバーワン
の座をキープしているんだそうな。
人形アニメファンの間では長らく“幻”扱いされていたらしいけど、
恥ずかしながらまったくのノーマーク。
だから、去年久しぶりに劇場公開されたことも知らなかった(先日、NHH-hiでON AIRしてくれたので、運良く鑑賞できた♪)。

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ピンチクリフという長閑な村には、にょきっと岩山が突っ立ってる。
その頂上で自動車修理工場を営んでいるのが、発明家でもある主人公のレオドルおじさん。
家には居候が2人、いや2匹、アヒルのソランと、ハリネズミのルドビグがいる。

レオドルおじさんは、飄々としていて仙人風なキャラクター。っていうか、北欧の国だけにサンタクロースのイメージともダブる人。
そう考えると、楽天的なソランと心配性のルドビグはサンタを手伝う妖精かトロールみたいな存在なのかも?
この1人と2匹が自作のマシーンでソリレースならぬカーレースに挑むというお話。

監督のイヴォ・カプリノさんは、元家具職人だったという異色の経歴の持ち主。
それだけに、画面の隅々にまで手仕事でつちかったこだわりの造形物が満載。
人形劇の文化が成熟する北欧ならでは味わいを感じる造形美だ。

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レースに出るためにレオドルおじさんが作った車の名は、
イル・テンポ・ギガンテ号」。
これが、チキ・チキ・バン・バン号みたいなクラシカルな外観。
ま、チキチキバンバン号もクラシックなレースカーをモデルに造形されたらしいし、鼻が長くてタイヤがでかくて、メカニカルな機器や管がいっぱい搭載されたこのタイプの車はメカファンの理想型なのかもしれないね。
ユニークなのは、この車には人を轢いたときや被災したときのために輸血用の血液が備えられているところ。しかも、RH+、RH-の血液の他に王族用の青い血(!)の入ったやつまである。

そうそう、楽天的なソランと心配性のルドビグを見ていて、
最近読んだ本に興味深いことが書いてあったことを思い出しました。
「人は誰でも口ぐせどおりの人生を歩む」というのです。
例えば、「最近、お仕事はどうですか?」と聞かれて、
毎度毎度「いやー、貧乏ヒマなしで」と答える人は、実際、貧乏ヒマなしの人生を送りがちで、
「私などはたいしたことはありませんよ」と謙遜ばかりする人は、確実にあまり自慢のできない
暮らしを自ら選んでしまうのだと。
逆に、「おかげさまで順調です」といつも答える人は順調な人生を送り、
「絶好調です」といつも答える人は結果的に絶好調の人生を送りやすいのだとか。
脳が自分の発する言葉を聞いて、勝手にイメージし、そのイメージどおり自分を動かすからだという。
いつも口ぐせのように言っている言葉に、自分自身がマインドコントロールされてしまうというわけです。

うーん、やっぱり楽天的なのが一番ってことだね。
それがわかって、超ラッキー♪♪♪(わざとらしい?^^;)


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by kiyotayoki | 2008-09-15 12:56 | 映画(は行)