映画の心理プロファイル

『ホットロック』(1971 米)

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原題:『THE HOT ROCK』(105分)
監督:ピーター・イエーツ
原作:ドナルド・E・ウェストレイク
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
音楽:クインシー・ジョーンズ
出演:ロバート・レッドフォード
    ジョージ・シーガル
    ゼロ・モステル

「アフガニスタンバナナスタンド」

映画の中に登場する早口言葉か呪文みたいなこの言葉、
だいぶ前に観たっきりだったので、うろ覚えだったけれど、
こんなリズミカルな音だったんだな。

この言葉が、後半、重要な役割を果たす軽快で楽しいクライム・ムービーです。
 
原作は、ユーモアミステリの巨匠ドナルド・E・ウェストレイク。
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彼が生み出した頭脳明晰だけど運の悪い泥棒ドートマンダーが活躍するシリーズの、これは1作目なのかな。ウェストレイク自身は、ドートマンダー役にはハリー・ディーン・スタントンを望んでいたらしいんだけど、映画会社は『明日に向かって撃て!』(1969)あたりから快進撃を続けていたロバート・レッドフォードに白羽の矢を立てた。
スタントンも好きな役者さんだけど、映画としては随分違ったテイストになってただろうな(^^ゞ
・・・・ていうか、派手な銃撃戦とかがある映画じゃないし、日本で公開されていたかどうか(^^;

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お話は、ドートマンダーをリーダーとする4人組がアフリカの小国の大使から依頼を受け、博物館から小石ほどもあるダイヤモンドを盗み出すことになるんだけれど・・・
ちょっとしたミスから計画は破綻する。
ドジった一人がダイヤを呑み込んだまま逮捕されたのだ。
そのため今度は刑務所に潜入して、その仲間を奪還することになるんだけど、
それが成功してもダイヤは手に入らない。ダイヤは逮捕された時に連行された警察署に隠されていたことが判明したからだ。
白昼堂々、ヘリで警察署の屋上に降り立つ4人。
ところが、隠した場所にダイヤがない!なぜ?
・・・・と、ダイヤを追って二転三転するストーリーに加えて、レッドフォードをはじめとする愉快なキャラクターたちが笑い楽しませてくれる。

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仲間の一人の父親役ゼロ・モステルの快演ぶりも忘れられない。
ダイヤを横取りして息子を犠牲にしても平気な強欲ぶりも見事だけど、それに対する息子の怒りの言葉が「パパ、日曜日の朝食をもう一緒に食べないからね」ってのも笑える。

途中、NYの摩天楼上空をヘリコプターで飛び回るシーンがある。
眼下に広がる1971年のマンハッタンの風景に、オオッ!
すっくとそびえ立つ見慣れた2本の高層ビル。国際貿易センタービルだ。
でも片方はまだ上部が工事中。完成したのは翌年の1972年だものね。
映画は現代建築史を学べる教科書でもあるんだね。

ラストも小気味いい。
当時の映画は、犯罪は割が合わないという結論で終わるのが当たり前だったんだけど、
この映画はいい意味でそれを裏切ってくれた。
それもこの映画が今でも強く印象に残ってる理由のひとつだろうな(^~^

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       この画像の背後に写ってるパンナムビルも、今はメットライフビルっていうんだってね。





この映画でレッドフォードの相棒ケルプを演じているジョージ・シーガル、
この頃はやたら露出が多かった人なんだけど、最近はとんとご無沙汰。
もう知らない人も多いんだろうね。
こんな記事を見つけちゃったもの↓↓↓。

ジョージ・シーガル紹介記事

彫刻家のジョージ・シーガルと間違えて載っけられちゃってる(^^;
同姓同名だからなぁ・・・。
だけど、生まれ年も俳優のジョージのほうになってるし(彫刻家のジョージさんは1924年生まれ)。
2000年に彫刻家のジョージさんが亡くなったのは事実だけど、
俳優のジョージさんはまだご健在なのになぁ・・・。

こんなふうに間違えられないように、また元気な姿をスクリーンで見せてほしいものです。

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by kiyotayoki | 2008-11-22 18:53 | 映画(は行)