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映画の心理プロファイル

『パーフェクト・ワールド』(1993 米)

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原題:『A PERFECT WORLD』(1993 米)
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジョン・リー・ハンコック
音楽:レニー・ニーハウス
出演:ケヴィン・コスナー
    クリント・イーストウッド
    T・J・ローサー
    ローラ・ダーン

映画って、時をおいて観ると印象ががらりと変わってしまうことがあります。
この映画はまさにそれかな。

初めて観た時は、正直それほどの傑作とは思わなかった。
お話自体は良質だけど、主役のコスナーが役柄に合っていないような気がしたし(お腹もたるんでるし^^;)、主役とほとんど絡まないイーストウッドのシークエンスもなんかモタモタしてるなぁと。

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ところが、今回改めて観てみたら、逆の印象になってしまった。
主役のコスナー、お腹のたるみ具合も含めてこの役柄にぴったりじゃん。
それに、人質にとった8歳の少年との絆の深まり具合や、胸に突き刺さるようなエンディングは深く深く心に刻まれるものだったし。
なのに、重たくならないんだな。ある種の開放感まで覚えさせてくれる。
広い草原で、まるで日光浴をしながら眠っているように見えるコスナーを俯瞰から撮るというアングルを考えたイーストウッド監督に拍手を送りたくなった。

犯人を追うイーストウッドとローラ・ダーンのくだりだって、捨てたもんじゃない。

この作品は、1963年のテキサスを舞台に、刑務所を脱走した男と、やむなくその道連れになってしまった幼い少年との心の絆を描いたヒューマン・ドラマです。
全体を通して描かれるのは、父と息子の不器用すぎる絆探し。

自分自身を振り返ってみても、父親とはどうも素直に絆を確認し合えないところがある。
互いに肩肘張っているというか、見栄や恥じらいがあって、ついつい視線をそらしてしまうし、話していても深いところまで入っていけないし行かない。なぜかよそよそしくなってしまうのです。
自分に似た部分をたくさん持つ相手だけに、妙に意識してしまうのか心に壁をつくってしまってる感じ。
これは年をとってもあまり変わらない。これ、僕だけ?・・・(^^;
母と娘の場合は、ある程度年をとると、心を開いて親友のような関係になれる場合が多いというのに・・・。

映画の中でも、そんな不器用だけど互いを求めてやまない父と息子の気持ちが描かれていて、
それが痛いほどこちらに伝わってくる。
なのに、映画が公開されてからもう15年も経つというのに、僕と親父との心の距離は相変わらずだ。
だからこそ、この映画がこんなに心に染みたんだろうな。

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ところで、映画の途中まではパンツ姿、そして後半ではお化けのキャスパーのコスプレ(?)姿が健気で可愛かったフィリップ少年。それを演じたT・J・ローサー君のその後が気になって調べてみた。
だけど、ほとんど目立ったキャリアがないんだよね。
今、どうしてるんだろ。






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by kiyotayoki | 2009-03-25 10:24 | 映画(は行)