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映画の心理プロファイル

『サンキュー・スモーキング』(2006 米)とミント・ジュレップ

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原題:『THANK YOU FOR SMOKING』(93分)
監督・脚本:ジェイソン・ライトマン
音楽:ロルフ・ケント
出演:アーロン・エッカート
    マリア・ベロ
    キャメロン・ブライト
    サム・エリオット

タバコ業界のPRマンとして巧みな話術と情報操作でタバコを擁護し続ける主人公の
多忙すぎる日々を描いた社会派風刺コメディ。
監督は、『ゴーストバスターズ』を作ったアイヴァン・ライトマンの息子なんだね。
原作はクリストファー・バックリーの『ニコチン・ウォーズ』。
バックリーは副大統領(誰?)のスピーチライターだったというキャリアの持ち主らしい。
そのキャリア(ディベート力)が主人公の人物設定にうまく活かされているんだね。

※レーガン政権下、副大統領だったブッシュ(パパのほう)のスピーチライターを務めていたようです。

主人公ニック・ネイラーは、タバコ・ロビイスト団体〈タバコ研究アカデミー〉のPRマン。
彼の武器はまさに、“人を煙に巻く”こと。
映画の宣伝文句にもこうある。

Nick Naylor doesn't hide the truth. he filters it.

ニックは決してタバコに害毒があることを真っ向からは否定しない。
代わりに、すり替え、ラベルの貼り替えなどを駆使して、うまく形勢を逆転してしまう。
彼はそういうテクニックに長けた達人なのです。
けれど、それだけの能力を駆使しても妻の心を引き留めることは、残念ながらできなかったようで・・・。
ディベートは自分の主張を相手に呑ませるために行うもの。
だけど、そんなことばかりしていたら、結婚生活が破綻するのは目に見えていますわね(^皿^;。

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そんな彼の心の支えは、
離婚後は週末だけ会うことを許されている息子のジョーイと、
同じ“マーチャント・オブ・デス=死の商人”に加担するPRマン仲間(アルコール業界のポリー・ベイリーと銃製造業界のボビー・ジェイ・ブリス)の存在。
同病相憐れむ、というか、同じ悩みを持つもの同士、とっても気の合う3人なのです(^~^ゞ。

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ある日のこと、ニックはタバコ復権を目指すアイディアとして、映画の中でスターにタバコを吸わせようと提案する。
その案をタバコ研究アカデミーの設立者にしてタバコ業界の最後の大物、通称キャプテン(ロバート・デュヴァル)が気に入ったことで、ニックの運気は上昇し始めるのだが・・・。

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この大物、キャプテンが愛飲している飲み物がミント・ジュレップ
ミントををたっぷり使って、クラッシュアイスでひんやり冷やして飲むってところはモヒートみたいで、なんかとっても美味しそう。銀製のカップがひんやり感をより高めてるし♪

で、調べてみたら、ミント・ジュレップは、アメリカ南部生まれの、バーボンをベースにした夏のカクテルなんだね。
毎年5月の第1土曜日に開催されるケンタッキーダービーではアーリータイムズで作るこのミントジュレップが祭典の公式飲料になっていて、開催期間中には10万杯もの量が飲まれるんだそうな。
いかにも南部の大物が好みそうな飲み物だけに、彼の性格付けにはぴったりだと思ったんでしょうね。

ここにきてやっと気温も上がってきたし、チャンスがあったらバーのカウンターでオーダーしてみようかな。
「ミント・ジュレップ」って。






ふと、タバコの似合う俳優といえば誰だっけ・・・と、思いを巡らせてみましたが、やっぱり、この人かなぁ。

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下の写真は、ボガートの写真を探していて見つけたんだけど、マリリン・モンローとタバコってあまり結びつかないなぁ。
やっぱり、こういう人の歯の裏にヤニが付いてるなんて思いたくないですものね(^~^;。
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by kiyotayoki | 2009-04-04 13:28 | 備忘録