映画の心理プロファイル

『刑事ジョン・ブック 目撃者』(1985 米)

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原題:『WITNESS』(113分)
監督:ピーター・ウィアー
脚本:ウィリアム・ケリー
    アール・W・ウォレス
音楽:モーリス・ジャール
出演:ハリソン・フォード
    ケリー・マクギリス
    ルーカス・ハース

以前、映画の中にレモネードを飲むシーンが出てくると、思わずゴクリ、無性に飲みたくなっちやう・・・って話を書いたことがありましたが、そういえばこれもまさに思わずゴクリの映画だったんだな。

アーミッシュの村で傷を癒したジョン・ブック(H・フォード)が村人総出で行う納屋づくりに参加した時のこと。
額に汗して、みんなで力を合わせてひとつのものを作る喜びを味わったジョンが、丸一日の労働の対価としてレイチェルから手渡しでもらったのがレモネードだったのです。
それをこぼれるのも構わず一気に飲み干すジョン。
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禁欲をむねとするアーミッシュの人々は電気も文明の利器も使わないから、レモネードはもちろん氷抜き。
だけど、ホントに美味しそうに飲んでたな♪
それを見つめるレイチェルのまなざしには、ハートマークが見え隠れ。

レイチェルは、夫を亡くしたばかりのアーミッシュの美しい未亡人。演じているケリー・マクギリスは当時27歳。たぶんレイチェルも同じくらいの歳なのだろう。
その一人息子サミュエル(ルーカス・ハース)が、フィラデルフィア駅のトイレで殺人を目撃したことから、厄介な事件に巻き込まれてしまう。

何が厄介かといえば、殺人を犯したのが警察官だったから。捜査にあたるジョンの仲間の犯行だったのだ。
しかも、上司である本部長まで事件に絡んでいたものだから、ジョンとレイチェル母子は窮地に陥ってしまう。

ま、よくあるお話ではあります。
けれど、目撃者をただの一般人ではなく、アーミッシュの民にしたことで、殺人事件には不釣り合いなほど詩情溢れる牧歌的な風景を物語に出現させることができ、また、異文化との遭遇という新たな切り口を加味した作品に仕上がった。

今回、久しぶりに観て、改めて、このシーンはいいなぁと思ったのは、
ジョンとレイチェルが、カーラジオから流れてくる曲に合わせてダンスをするシーンでした。

流れてきたのはサム・クックの往年のヒット曲、『(what a)wonderful world』♪
YouTubeにその映像があったので、貼り付けておきますね。



サム・クックは33才という若さで死んだソウルシンガー。
“ミスター・ソウル”とも呼ばれておりました。

Don't know much about history
Don't know much about biology
Don't know much about a science book
Don't know much about the French I took
But I do know that I love you
And I know if you love me, too
What a wonderful world this would be

歴史なんてわからない
生物の授業もわからない
科学の教科書だってわからないし
習ったフランス語もまるでチンプンカンプン
でも、僕が君のことを好きだってことならよ~くわかってる
君が僕のことを好きかどうかだって知ってる
ああ、この世はなんて素晴らしいんだろう!

訳してみると、脳天気な恋の歌って感じだけど、「歴史」や「生物の授業」「フランス語」のところを「アーミッシュ」や「戒律」「伝統」って言葉に替えてみたら、まるでジョンのために作った曲みたいになる(^^。

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そうそう、この映画は、今や売れっ子ヴィゴ・モーテンセンの
デビュー作でもあるんだってね♪
当時27歳のヴィゴ君が演じていたのは、アーミッシュの若者A。
セリフ、一言ぐらいあったかも。
隣りは、アレクサンダー・ゴドノフ。『ダイハード』で印象的な悪役を演じていたけれど、こちらでもとっても印象に残る儲け役をやってらっしゃる。

そしてもう1人、この映画を語るのに忘れてならないのは、この子役、ルーカス・ハースくん♪
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当時、8歳くらいだったルーカスくんも、4月16日で33歳になっちゃうんだね。
『マーズ・アタック!』(1996)なんかにもひょろっとした若者になって出ていたけれど、
こちらはルーカスくんの近影です。

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by kiyotayoki | 2009-04-12 11:14 | 映画(か行)