映画の心理プロファイル

『カウチトリップ』(1987 米)

原題:『THE COUCH TRIP 』(97分)
監督:マイケル・リッチー
出演:ダン・エイクロイド
    ウォルター・マッソー
チャールズ・グローディン

劇場公開もされなかった小品。
そんな作品がなぜ我が家のビデオライブラリーに大切に保管されているかという
と、冒頭に「飛び降り自殺を止める」シーンがあるからです。
刑務所内にある精神病棟に仮病を使って入院している主人公(D・エイクロイド)
が飛び降り自殺をしようとする仲間を助けるためにひと肌脱ぎます。
それを冷ややかな目で見ている底意地の悪そうな病院長。
主人公はこう言って説得します。
「俺達には夢があったじゃん。お前がピッチャー、俺がキャッチャーでワールド・
シリーズで優勝して。美女をはべらせて祝杯をあげるってさ」
けれど自殺志願男の決意は変わりません。誰が考えたってそんな夢が叶う
はずがないからです。
すると主人公、
「じゃあさ、あの院長、気にくわねえヤツだろ。あいつはお前を説得できなかっ
たのに俺ができたとなりゃ、あいつの顔は丸潰れだぜ。だからさ、なッ」
この提案に、ヤな院長をギャフンと言わせるためならと男も折れて自殺を思い
とどまることに。

主人公は知ってか知らずか『シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック』と
呼ばれる心理テクニックを使ってたんですね。
“大きな要請を断ったあとは、人は妥協しやすくなる”という心理法則があるん
です。
断るのが当然としても、断ったほうには何かしらの罪悪感が生まれます。
そこで小さい要求を出されると「それ位なら、ま、いっか」とYESと言ってしまい
がちなのです。私生活でも応用できそなテクニックでしょ。
(実は私自身、これで15万円損をしてるんです。知り合いに50万貸してくれ
と頼まれ渋ったところ「じゃあせめて15万」と。ああ、あの15万があれば、
パソコン買い換えられるのに・・・・)

こんな風に、「飛び降り自殺を止める」シーンには様々な心理テクニックが使
われている。だから一時期夢中になって集めていたのでした。 
   
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by kiyotayoki | 2004-08-06 19:49 | 映画(か行)