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映画の心理プロファイル

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

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私たちは、情報の8割以上を視覚で受け取っているといわれています。
それだけに視覚を奪われたら、さて、いったいどうなるか・・・

その存在を知って以来、
ぜひ一度体験してみたい!!
と切望していた体験型イベント
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』
についに行ってまいりました♪

訳すと、『暗闇の中の対話』。
そのタイトル通り、このイベントは地下の、まさに真っ暗闇の中で進行します。
何も見えない。だから参加者は視覚以外の聴覚・嗅覚・触覚・味覚をフル活動させなきゃいけないわけです。
約1時間以上、そんな手探り状態が続きます。

こ、怖ッ・・・

でもご安心を。闇の中には参加者だけで放り込まれるわけじゃありません。
アテンダントと呼ばれるスタッフがひとり道先案内をしてくれます。
このアテンダントさんがなんとも心強い。
なにしろ彼は視覚障害者、闇のエキスパートなんですから。
闇の中をまるで見えているかのように自由に歩き回り、ユーモアを交えながら僕らを導いてくれる。

この時、参加したのは僕を含めて8人。
入る前には、全員に白い杖が手渡されます。闇の中では立場が逆転。健常者だと思ってるこっちが障害者なのです。
闇の案内をしてくれたのは、愛称「ちくわ君」という30歳前後のアテンダントでした。

ちくわ君の案内で、僕たち参加者は闇の中、まずおっかなびっくり靴の底で地面を感じ、微かに漂う匂いを感じ、草木や水に触れてその質感を味わっていく。
視覚以外の感覚を一生懸命に使って、闇の中の景色をおぼろげながらも脳裏に描いていくわけです。

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それで思い出したのが、昨年末に観た映画『ブラインドネス』(2008)だった。
ある日突然、視力を失ってしまった人々が、ただ一人視力を保っている女性(ジュリアン・ムーア)に付き従いながら、希望の光を探し求めてさまよう物語。
ちくわ君は、まさに僕らにとってのジュリアン・ムーアだったんだなぁ。

時間が経つにつれ、頼もしい「ちくわ君」がいてくれるおかげか、闇の中にいても不安はあまり感じなくなった。
それより、次に何が起きるかという期待感がどんどん高まっていくのが面白かった。
ひとつのパーティの参加人数は8人が最大だというけど、8人も自分と同じ境遇の仲間がいることが不安を覚えなかった一因かも。これが4人ぐらいのパーティだったら、もっと心細かったんじゃないだろうか。

ちくわ君の案内で、おじいさんが一人で住んでいるという農家を訪れた時は、縁側から自宅の居間に上がらせてもらった。もちろん、靴を脱いで。
ちゃぶ台の上には、採れ立て(?)の野菜や果物が置いてあり、参加者は「あ、キャベツだ」「きゃ~、プラムよ、いい香りィ」と真っ暗な中で大騒ぎ。
不思議だったのは、暗闇に慣れてきたのか、脱いだ靴をみんな間違えずに履くことができたこと。
おじいさんは農作業に出ていたのか、会えずじまいだったのがちょっと心残りだった(^~^。

嬉しかったのは、ちくわ君のおごり(?)で、バーに連れてってもらえたこと。
バーにはちゃんとママがおりまして、ウーロン茶、グレープフルーツジュース、ビール、ワインの中からひとつ注文できるようになっていた。
僕はワインを注文。風味からすると白ワインだったと思う。
声からすると若そうなママだったけど、お顔が拝めなかったのがまたまた心残りだった(^^ゞ。

・・・・と、様々な、そして貴重な暗闇体験をさせていただいた。
所用時間は40分ぐらいかなと思ったけれど、実際は1時間20分くらい経っていたらしい。
楽しいことは、時間が経つのが速いんだなぁ、やっぱり。


体験してみて意外だったのは、暗闇で一番戸惑ったのが距離感だったこと。
ちくわ君の呼ぶ声がかなり遠くで聞こえたと思ったのに、歩いていってみると案外近かったことが何度もあったのだ。不安な心理が耳の感覚を狂わせてしまったのだろうか。
そのことから推察すると、この『ダイアログ・イン・ザ・ナイト』の会場はそれほど広くないのかも。
かなり広く感じたけれど、20畳ぐらい、ひょっとすると15畳ぐらいかもしれないな。

このイベント、7月上旬までやっているそうですし、
皆さんにもぜひ一度体験していただきたいんだけど、難点がひとつ。
入場料が妙に高いのです。
日や時間帯によって料金が違うんだけど、安くても4千円しちゃう。
個人的には4千円の価値はあったと思うけれど、より多くの人に体験してもらうためには企業努力をお願いしたいな、ぜひとも。

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地下から地上に上がったら、午前中の雨模様がウソのように空に晴れ間が見えていた。
やっぱり目が見えるって幸せなことだな♪
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by kiyotayoki | 2009-06-12 21:02 | 閑話休題