『恋のからさわぎ』(1999 米)
原題:『10 THINGS I HATE ABOUT YOU』(98分)
監督:ジル・ジュンガー
脚本:カレン・マックラー・ラッツ
キルステン・スミス
音楽:リチャード・ギブス
出演:ヒース・レジャー
ジュリア・スタイルズ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ラリサ・オレイニク
この映画、ヒース・レジャーのハリウッド・デビュー作だったんだね。
撮影時はたぶん19才。いやあ、ホントに若い。
まさか10年も経たずに亡くなってしまうなんて思いも寄らない。
学園(高校)を舞台にした軽妙なタッチの恋愛ドラマ。
若い俳優陣のフレッシュな魅力が詰まった作品で、
オープニングからエンディングロールの思わぬNG集まで楽しく鑑賞できた。
フレッシュな俳優陣のひとりでヒースと“恋のからさわぎ”をすることになるのが、
ちょっとふてくされたような顔が魅力のジュリア・スタイルズ。
彼女が演じるのは、読書好きで男嫌いのクールな女子高生キャット。
キャットには彼女とは正反対で恋に恋する妹ビアンカ(L・ビアンカ)がいる。
ただ、ビアンカは父親から「キャットより先に恋愛をしてはならん」との厳命を受けているので、デートもできずに不満たらたら。
そんな彼女に恋をした転校生キャメロン(J・G・レヴィット)は一計を案じて学校のはみ出し者パトリック(H・レジャー)を金で雇い、手練手管を使ってキャットを落としてくれと依頼するのだけれど・・・。
日本語タイトルは、このお話がシェイクスピアの『から騒ぎ』や『じゃじゃ馬ならし』をベースにしているからつけられたのだろう。
原題のほうは、『10 things I hate about you 』。
このタイトル通り、キャットがパトリックのイヤなところを10個挙げていくシーンがある。
ただ、その後に続けてキャットはこう言うのです。
「でも、一番イヤなのは、そんなあなたのことが嫌いじゃないってこと」
素直に「好き」と言えないところが、いかにも男嫌いで通してきたキャットらしい、でしょ。
さて、この恋の行方は・・・。まあ、収まるところに収まるに決まってますか(^~^ゞ。
ところで、この映画のハイライトといえば、やはりこのシーンでありましょう。
ヒース・レジャー扮するパトリックがブラスバンドを買収した上に、学校放送のマイクと
スピーカーを使ってキャットの前で「君の瞳に恋してる(Can't take my eyes off of you)」
を歌って告白するこの(↓)シーン♪
そうそう、上のシーンを探していたら、ヒースのもっと若い頃の映像を見つけてしまいました。
下の映像は、ヒースがハリウッド映画デビューする前の1997年に主演した
TVドラマシリーズ『ROAR』を編集したもの。
いかにも初々しいヒース(17、8才?)の役柄は、
古代ローマ時代、ローマ軍の侵略に抵抗したケルト族の若き王子コナー。