緑の光線(Green flash、 Rayon vert)って・・・・
“緑の光線”というのは、太陽が地平線や水平線に沈むまさにその瞬間、
ほんの短いあいだ放たれる緑の閃光のこと。
稀にしか見ることができないというこの魅惑的な“緑の光線”を
チリの海で見たと、ただいま南米旅行中のcitydeさんがブログに書いていらっしゃった。
citydeさんは、ヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメール監督の仏映画『緑の光線』を観て以来、実際に自分の目で見てみようと、世界各地で夕陽が落ちる海に出会うたびに欠かさずウォッチングをしてこられたらしい。
これを見た人は、「他人の心が読めるようになる」とか「幸せになれる」という言い伝えがあるんだそうな。
いい旅になるといいですね、citydeさん。
この“緑の光線”のことを、英語ではGreen flash、仏語ではRayon vert(レヨン・ヴェール)というらしい。
それにしても、夕日の最後の残光が、なぜ一瞬緑色に輝くのでありましょう。
調べてみたら、“緑の光線” が見える瞬間は、実はもう太陽は地平線の下に沈んでいるらしいんだね。
でも、地球の表面をおおっている大気のせいで、実際には見えていないはずの太陽の光が
球面をなす大気の表面にぶつかって屈折し、あたかも、まだ、太陽が見えているかのように目に見えてしまう。
蜃気楼と似たような現象かな。
それだけなら緑には見えないはずだけど、大気の表面で屈折した太陽光は、虹のようにスペクトルに分解される。
で、より屈折しやすい波長の短い光(緑、青、紫)だけが目に届くから、それが周囲の夕焼けと合わさって“緑”として目に認識されるんだという。
ま、そういう小難しいことはどうでもいいけど、僕もぜひ一度でいいから見てみたいもの。
だけど、現状じゃ地平線や水平線に沈む夕陽を見るのだって難しい。
せめて疑似体験できればと思って、YouTubeで映像を探してみました。
3分11秒あたりにご注目♪
映像のバックに流れている曲Ain't no sunshineを唄っているのは、
1996年に33才の若さで亡くなったエヴァ・キャシディ。
心に染み入るような歌声です。
ちなみに、Ain't No Sunshine(邦題:消えゆく太陽)は、
ソウル・シンガー、ビル・ウィザースの名が世に知られることになった1971年のヒット曲。
Ruijiさんから、この曲が『ノッティングヒルの恋人』にも使われていると教えていただいたので、
その映像を見つけてみました。
彼女(ジュリア・ロバーツ)が去ってからの季節の移ろいをワンシーンで見せてしまう、とても印象的なシーン・・・。
よく見たら、最初に出てきた妊婦さんが、最後のシーンでは出産して赤ん坊を抱いて登場するんですね。
歌っているのは、ご本家、Bill Withersのようです。