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映画の心理プロファイル

『刑事コロンボ 別れのワイン』とメドック・マラソン

『刑事コロンボ』といえば、「うちのかみさんがね・・・・」という名台詞
(吹き替えは小池朝雄さん。二代目は石田太郎さん)でお馴染みだったドラマ。
十代の頃から見始めて、ずいぶんと長い間楽しませてもらった。
最初に犯人が殺人を犯すところから始まるドラマを「倒序物」と呼ぶことを知ったのも、
このドラマだった。

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そんな長い歴史を持つシリーズの中でも、印象に残る作品ベスト3に入るのが『別れのワイン』。
先日、TVでやっていたので久しぶりに観ることができた。
シリーズとしては19本目に当たる(初放映は1973年?)。

犯人役がドナルド・プレザンス(『大脱走』で盲目になってしまう脱走兵を演じた人)で、犯行を手助けすることになるのは『エデンの東』(1955)のヒロイン、ジュリー・ハリス。
こういう大物俳優がゲストとして出てくるのが、このシリーズの魅力でもあった。

この回、それよりも魅力的だったのが、ワイン。
当時は未成年だったということもあるけれど、
ワインなんて、ほとんど興味がなかったし知識もなかった。
なので、このドラマを見て「えっ、飲む前に他の瓶に移し替えなきゃいけないの?!」
「1本、5千ドルもするやつがあるの?!」と、驚きの連続だった。
そして、この回のコロンボ同様、「ワインって奥が深いんだなぁ」と感心したものでありました。

その奥の深さを体現していたのが、ドナルド・プレザンス扮するエイドリアン・カッシーニ。
亡父から受け継いだ老舗ワイナリーの経営者なのだけれど、ワインのためなら採算を度外視するほどワインにのめり込んでる。
一方、腹違いの弟リックは、仕事は兄に任せっきりで放蕩三昧。遊ぶ金をせびりにくる位だったら許していた兄だったが、リックがワイナリーを売ると言い出したので諍いになる。
実は、ワイナリーのオーナーは弟で、決定権は弟にあるのです。
当時はわからなかったけれど、亡父が弟にワイナリーを遺したということは兄のリックが妾腹だったのかもしれないね。
それによる屈折した感情があったのかもしれないけれど、激怒したエイドリアンは衝動的に弟を撲殺してしまう。

窮余の一策、エイドリアンは秘密のワインセラーに死体を隠し、その日予定していた1週間のニューヨークの旅に出かけてしまう。
エイドリアンにとって幸運だったのは、リックが即死ではなかったこと。その後、2日間は虫の息ではあるけれど生きていたので、死んだ時にはNYにいたことになり、図らずも強力なアリバイができちゃった。
帰ってきたエイドリアンは、遺体に潜水服を着せ、スキューバダイビング中の事故死に見せかけることにする。

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その目論見は成功するかに思えたんだけれど、そこにコロンボ登場。
なにしろ衝動殺人だから、ボロがいくらでも出てくる。
だけど、殺人の明確な証拠がないから、コロンボとしては自白に持ち込むしかない。
そこでいつものように心理戦が始まるんだけど、この『別れのワイン』が良いのは、コロンボのしつこさが鼻につかないこと。

このドラマは、倒序形式なだけに犯人に共感するように作られてるんですね。
コロンボはいつもの調子で低姿勢ながらも、ねちっこく無遠慮に土足でどんどん入り込んでくるので、どうしても追いつめられていく犯人に同情しがちになる。
コロンボのことが呻吟無礼なイヤな奴、いじめっ子に見えてきちゃう。
それは、同じ倒序形式のドラマ『古畑任三郎』でも感じられたこと。

ところが、この『別れのワイン』は違ってた。ねちっこさは相変わらずなんだけれど、犯人のエイドリアンに対してコロンボは特別の温情、というか尊敬の念さえ抱いているのです。
だから、ラストもいつもと違って温かな余韻がある。そこがシリーズの中でも傑作と誉れの高い作品になった所以じゃないだろうか。
コロンボの心遣いに心を許したエイドリアンが、「結婚より監獄のほうが自由かもしれない」なんて、女性を敵に回しそうなことを告白するところも面白かった。
エイドリアンは、秘密を守ることを条件にジュリー・ハリス扮する秘書から結婚を迫られていたのです。



そうそう、ワインといえば、ワインの本場フランス・ボルドー地方に面白いマラソン大会があるんですってね。

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「シャトー・ドウ・メドック・マラソン」というんだけど、
ポイヤツクのワイン・シャトー20数ヶ所を巡るコースで行われるんだそうな。
羨ましいのは、20数ヶ所ある給水所では、水じゃなくワインが振舞われること。もちろん無料。
中には五大シャトーの1つ、シャトー・ラフィット・ロートシルトも含まれていて、そこでも振る舞い酒がいただける♪
エイドステーションの中には、生牡蠣やステーキ、チーズまで用意してるところもあるらしい。
しかも、ランナーは思い思いに仮装して参加するんだそうな。
こうなるともうパーティ気分だね。
参加者は約9千人、日本からも毎年150人ぐらいの参加者があるらしい。
そして、優勝者には体重と同じ重さのワインがプレゼントされるっていうんだから、シャレてる。

こんな楽しそうなマラソンなら、参加してもいいかも♪
ただ、制限時間があって、6時間半以内でゴールしなきゃいけないらしい。
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで参加したNYシティマラソンのゴールタイムが5時間52分だったから、いい気になって酔っぱらってたら到底ゴールなんかできやしない(^^;。

調べてみたら、旅費は、某旅行社の「メドック・マラソンツアー6日間」で32、3万。
これに食事代など諸経費を容れると40万は超えそうだ。高ッ(^~^;

だけど、現地発着のツアーだと13万ぐらいみたいなので、
それに東京-パリの格安往復航空券(6万前後)とホテル代、その他諸々・・・・。
この手だと30万ぐらいで収まるかしらん???

それよりも、まあ、体力的な問題もあるし、夢のまた夢かなぁ、やっぱり。
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by kiyotayoki | 2009-10-13 10:23 | 備忘録