映画の心理プロファイル

東京国際映画祭'09 『ボリビア南方の地区にて』

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六本木ヒルズで行われている東京国際映画祭のコンペティション部門の映画を観てきた。
世界各国から集められた15作品のうち、鑑賞したのは3本。
興味深い作品ばかりだったけど、いやあ、目と腰が疲れました。

1本目は、『ボリビア南方の地区にて』という日本語タイトルのついた作品。
いかにもインディーズな香り漂うタイトルです。
ボリビアの映画は初めなので興味津々。
で、改めてボリビアについて調べてみたんだけれど、いやびっくり。
ボリビアって南米の小国だと思っていたら、世界で27番目に大きい国(日本は60番目)で、
面積は日本の約3倍もあるんだそうな。無知ですねぇ(^^;。
しかも首都ラパスの標高は3600m。富士山とほぼ同じ高さだ。空気も薄いんだろうな。
先日、サッカーのブラジルチームがボリビアに負けたそうだけど、“空気”のハンディキャップが大きかったんだろう。

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原題:Zona Sur(2009 108分)
監督・脚本:フアン・カルロス・ヴァルディヴィア
出演:ニノン・デル・カスティーヨ
    ニコラス・フェルナンデス他

英語題は、 「Southern District」、日本語にすると「南部地区」。
首都のラパスで富裕層の住む地区は標高の低い南部地区にあるんだそうな。
映画は、その南部地区にある瀟洒な邸宅で暮らす母親と3人の子どもたちと、そこで住み込みで働く忠実な使用人(先住民族の男女)が織りなすドラマを淡々と描いていく。
取り立てて何か事件が起きるわけでもないのに、最後まで飽きさせないところは監督の腕か。
ゆっくりゆっくり右へ右へと360度、パン(旋回)していくカメラワークが多用され、それが特徴的な映像と雰囲気を作りだしている佳作だった。

予告編の映像がYouTubeにあったので、もし良かったらご覧になってみてください。



家族の物語ではあるけれど、実質的な主人公は先住民族の中年男ウィルソン。
ウィルソンは数世紀のあいだ虐げられ差別されてきた先祖同様、立場は白人の女主人の召使いではあるものの、父親のいない家族の中で控えめながらも父親的な役割を果たしている。
そして、その役割を果たすウィルソンがこの家族にとって無くてはならないものであることが少しずつだけど確かめられていく・・・・そんな映画でありました。

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2本目は、カスピ海を舞台にしたドキュメンタリーだったのだけれど、
長くなりそうなので、そのご紹介は次回ということに・・・(^^ゞ。
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by kiyotayoki | 2009-10-19 21:20 | 閑話休題